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アダムグラントさんのオリジナルズより、とんがったソリューションをどうやって普及させるか?への学びをいただきました

曰く

"他者の価値観を変えさせるのはむずかしいが、自分たちの価値観と相手がすでにもっている価値観の共通点を探し、結びつけるほうがずっと簡単である。"

"仲間に引き込む相手とは正直に接したいところであろうが、時として、自分のアイデアを聴衆受けするものに「構成し直す」必要がある。"

ライオンキングのミンコフ監督からは

"「誰もがオリジナリティを求めているものですが、最適なツボというものがある。とがったオリジナリティがある程度ないと、つまらなくなります。

逆にオリジナリティが強すぎると、周囲が理解するのがむずかしくなることもある。目標は限界の枠を広げることであって、限界を破壊することではないのです」 "

とのこのです。

そしてまとめると

1、価値観の共通点を探す

2、聴衆受けに構成し直す

3、破壊せず枠を広げる

かなと思いました

そして、ここから私は思いました

1、相手の頭で考える

2、限界の枠を広げる

3、最適なツボから攻める

1、相手の頭で考える

イノベーションの定説として、最初は上司には相談するな、というのがありますが、まさにこの罠にハマってる気がします

イノベーターたるもの、世の中にない仕組みを思いついたことで、ワクワクがとまらなくなっており、相手のことはさておいて、自分のアイディアがいかに素晴らしいかを、等々と述べる、私もよくやってしまってました

その結果、上司は頭が硬い、上司が変わらない限り、うちの会社は変われない、などという結果になることもよくあるのではないかと思いました

実は、オリジナルなアイデアすごいでしょ?ということも気持ちはわかりますが、進めるための壁を乗り越えるために何が必要かを考えるということが、まずは必要と思いました

そのためには、プレゼンの極意でもありますが、まずは相手の頭の中を考えて、そしてその中にあるメリットといかにシナジーするかを、訴えるべき、というのは忘れがちだけど大切なことだなあと思いました

2、限界の枠を広げる

私が2013年にオープンイノベーション事業創発室を立ち上げた頃から、欧米ではFintechということが出てきていて、金融業界をディスラプトしていくと、いわれていました

その数年後、ロンドンのイベントに行った時に、衝撃を受けたのが、デイスラプティブはもう古い、これからは融合だ、的な話に大きく風向きが変わったことを思い出します

今はほとんどFintech自体あまり聞かなくなりましたが、ある意味、破壊する方向から融合・融和する方向で、Fintechが金融の限界の枠を広げていくことになっていった、そんなことなのかなあと思いました

つまり、普及・浸透のためには、破壊よりも、限界を広げる戦法が、一つの有効な手段であるということかもしれないなあと思いました

3、最適なツボから攻める

どのツボが最適なのかなんて最初からはわからないと思うので、結局はまずはぶち当たってから、みたいなことになるかとは思いながら

私が新入社員の頃にやっていた画像通信サービスみたいに、めちゃくちゃ早かったインターネットサービスみたいなことが、死屍累々とあるもんだと思います

内田和成さんの、イノベーション・トライアングルのように、技術、社会構造、心理変化が、バランスよく埋まっていかないと、うまくサービスが続かないということになると思いました

早すぎても受け入れられない、遅いと先を越されている、なので、ある意味、その見極めと、Fail Fastが求められるかなとも思いました

それでも、きっとオリジナルでイノベーターは、現状に寄り添いながらも、限界の枠を広げながらも、誰にも見えてない未来に到達するまで、諦めないのだろうなあと

そんなことを思いました

一言で言うと

オリジナルな人は限界を破壊しない

限界を広げるノベーション

そんなことを思いました^^

参考:本:ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 発行日 2016年6月22日  著 者 アダム・グラント  解説者 シェリル・サンドバーグ 監訳者 楠木建 出版 三笠書房