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オノマトペ研究家の藤野良孝さんに、オノマトペの新しい可能性について、衝撃をいただきました

曰く

"身体に働きかけるオノマトペと、体育・スポーツで使用されるオノマトペをあわせたものを、私は「スポーツオノマトペ(以下オノマトペ)」と名づけ何十年も研究しています。

数々の実験や調査を通して「オノマトペ」には、運動のパフォーマンスをアップさせる力があることを確信しました。"

"オノマトペはイメージと直結した言葉でもあるので、強いと感じた「ぐーっ」は力が入ります。一方、弱いと感じた「にゃーっ」は力が抜けるのです。"

"握力のように腹筋に力を入れ、エネルギーを内側に向かわせる動きには母音が「あ」より「う」のほうがより大きな合成(体と声のエネルギー)となって力が出ます。

垂直跳びのように、ジャンプをしてエネルギーを外側に向かわせる動きには母音が「う」より「あ」のほうがより大きな力が出ます。"

ここから私は思いました

1、言語化できない感情表現

2、感情の発露と身体コントロール

3、言語を超えるコミュニケーション

1、言語化できない感情表現

以前、人間のコミュニケーションは、音楽から始まったというお話をさせて頂きましたが、特に感情表現というのは、言語化するのが難しい気がします。

そんな時に、一つの笑いをとってみても、ゲラゲラだとか、くすくすだとか、オノマトペを使うことで、とても豊かに伝えることができるなぁと改めて思いました

なんとなくこども言葉のような気がしていましたが、実は、言語化できないコミュニケーションを代替する手段として、ものすごく優れている表現なのだと思いました。

これを積極的に活用方法を自分なりに工夫することで、ビシバシさまざまな感情表現のスペシャリストにもなれるかもしれないと、ワクワクしてしまいました

2、感情の発露と身体コントロール

そしてさらに驚いたことには、オノマトペを発することによって、実は自らの身体のコントロールを、より自在にすることができるようになる、ということです

感情表現がオノマトペの真骨頂だとすれば、体のコントロールには、実は感情の発露がとても重要な役割を果たすということなのかもしれないと思いました

まさに読ませていただいた本は、こども向けに、さまざまな運動に使えるオノマトペを、ステップごとに教えてくれているわけですが

同じように、大人においても、さまざまな身体的に乗り越えなければならない時、スポーツ選手に限らず、例えば、建設の現場や、さらには介護の現場などにおいても、身体をコントロールする力が必要なときはたくさんあると思います

そのようなところへの応用をすることによって、より感情を身体コントロールに活用することができるのではないか、それはこれまでにない新たな地平なのかもしれないなと思いました

3、言語を超えるコミュニケーション

そしてなんといっても、日本が誇る漫画の中にこそ、オノマトペの宝庫だと思いました。漫画がオノマトペを進化させたのか、オノマトペが漫画を進化させたのか、定かではありませんが

間違いなく、グローバルに国を超えて、そして言語を超えたコミュニケーションが、漫画のオノマトペを通して、行なわれているのではないかと思いました

だとするとそれは、漫画だけではなく、日本から海外へ発信するものに、オノマトペをいかに活用するか、または海外の方とのコミュニケーションに、いかにオノマトペを入れ込めるのか

などという新たなチャレンジが生まれる気がしました

オノマトペは、言語化できない感情を表現してくれて、身体の動きを活性化してくれて、そしてグローバルなコミュニケーションにも資する、画期的なイノベーションなのだなあと、つくづく思いました

一言で言うと

オノマトペ・ノベーション

そんな話をしています^ ^

参考:本: 「逆上がり」だってできる!魔法のことばオノマトペ 2017年9月10日第1刷 著者 藤野良孝 発行所 青春出版社

動画で観たい方はこちら

https://youtu.be/LYBf9__dSEU