創業150年の老舗醤油企業フンドーダイが、起死回生の''透明醤油"を開発された経緯を、山村脩社長から伺って感動しました
曰く
"その時期に、とにかくもう商品出すことによって、社員の 、こう目をまた関心も含めて、あの会社の方に向けていきたいなと思いまして。
150年続いてるので、私は醤油の素人ではありますけども、何か技術あるだろうっていうことをちょっと信じて、何か何かないかってことをずっと聞き続けてる中で。彼女が出してくれたんですけど。"
"これ本当に透明な醤油っていう名前で出すんですか ?っていうことで、結構社内はすごく意見もありましたし。恥ずかしいっていうのはあったかもしれませんけどね。"
ここから私は思いました
1、トップの気持ちの発信
2、社員を信じる
3、トップが反対を乗り越える
山村社長が、元野村証券からさまざまな経緯を経て、醤油の老舗企業であるフンドーダイにこられて、危機的な経営状況を立て直された手腕に驚くとともに、イノベーションに大切なことを沢山教えて頂きました
1、トップの気持ちの発信
会社が危機的な状況の際に、社長がどんな決断をし、どんなメッセージを出すかと言うことが、非常に難しいけれども大切だなあと思いました
山村社長からすると、マーケットを海外に伸ばすとか、あらゆるコストカットをするとか、さまざまな選択肢がある中で、新たな商品開発をすると言う決断をされたこと
そして、それを、老舗のベテラン社員が沢山いられる中でも、全社員に向けて大きく発信をされたと言うことが、リーダーとしてなすべきことをする、と言う意味において、素晴らしいと思いました
2、社員を信じる
そして、そのやり方については、幹部である程度の方向性を決めたり、コンサルタントを雇ってみたり、オープンイノベーションを導入してみようだったり、いろんな選択肢がある中で、社員からの新規商品を、なんかないかと、探索し続けることは、社員を信じていると言うメッセージにつながったのではないかと思いました
WBCで、栗山監督が、ムネや翔平を信じてたから、大活躍をしたように、誰かが信じてくれるから、自分を信じられる、そんな"仲間"の構造が作られていたのではないかと思いました
それは、実は、イノベーションにおいてとても重要な、量が質を超える、と言うことにも結びつくと思いました
とかくイノベーションをもっと効率的にできないのか?と言うお話から、出島を作ってみたり、外部から人を入れてみたり、それ自体は悪くはないと思うのですが
私は今いる社員を如何に信じることができるか?これがとても大切なことだと思います。その社員一人一人から、会社を変える新商品を募集すると言うことが、実は量が質を超える最良の方策だと思いました。もちろんそのための教育行くも必要と思ぃいますが
3、トップが反対を乗り越える
新しい商品開発には、必ず反対がついてきます。そしてそれが、幹部から言われてしまうと、先に進む気持ちでさえ、みんなから削いでしまう、そんなこともよくあると思います
一度トップが舵を切ったからには、最後まで社員を信じ切れるのか?と言うことを試されると言うことでもあると思います
そのためには、トップ自らが、社内や場合によっては、お客様からの批判や反対も受けていく必要がある、その重要性を思わせて頂きました
簡単に見えるかもしれないですが、会社が危機的な状況において
トップが方向性を語る、そして社員を信じる、そして反対をトップ自らが跳ね除けていく
こう言うマインドセットと行動ができたら、きっとその企業は復活を遂げる
そんなことを思いました
一言で言うと
社員を信じるノベーション
そんなことを思いました
参考: カンブリア宮殿 常識破りの醬油造り熊本の老舗企業が世界へ躍進 2025/5/8(木) https://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/smp/backnumber/2025/0508/
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