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株式会社学びデザイン代表取締役の荒木博行さんより、これまで聴いたことのない努力のフレームワークに感動し、小説家スティーブキングさんの言葉に、激しく共感しました

『書くことについて』(小学館)スティーヴン・キングさんより

"おまえは金のために書いているのか?  答えはノーだ。"

"私が書くのは悦びのためだ。純粋に楽しいからだ。楽しみですることは、永遠に続けることができる。 私にとって、書くという行為はときに信仰であり、絶望に対する抵抗である。"

"結局のところ、私がもっとも重宝するのはタビーの意見だ。私は彼女のために書いているのであり、誰よりも彼女に喜んでもらいたいと思っている。"

荒木博行さんより

"結局、キングにとって自己の内面だけに頼るのは危険で心許なかったのだ。 その一方で、市場に身を任せるのは不確定要素が多すぎて翻弄される可能性がある。そう考えたときに、「理解可能で限定的な外部」として愛するタビサの反応を報酬と定めることは、キングにとってバランスの取れたアプローチだったのだろう。"

ここから私は思いました

1、内発的動機としての"情熱"の源

2、精神的意義("大義")からのレジリエンス

3、信頼できる"仲間"のフィードバック

「努力の地図」というこの本は、一般的にさまざまなところでいろんな議論が交わされる「努力」に関しての、全く新しいフレームワークを、めちゃくちゃわかりやすく提示して頂き、「努力」というものに関する自らの向き合い方を劇的に変えてくれる可能性に溢れた凄い内容だと衝撃を受けました

そしてその中に出てくる小説家スティーブンキングさんの、努力の逸話に激しく共感しました

1、内発的動機としての"情熱"の源

スティーブンキングさんが、悦びのため、楽しいから書くというのは、まさに内発的動機からの、心の声なのだろうと思います。

私はそれを、"情熱の源"という言い方をしているのですが、縦軸にポジティブネガティブ、横軸にオープンクローズを取ると4象限に分かれて、大好き、利他、個性、成長とできるので、それに合わせて自らの情熱をマッピングすると、より具体的な情熱を思い出すことができるとしているのですが

キングさんのような大好きもあれば、人のためにしたいこと、自らの個性のためにやりたいこと、さらには成長や脱出のために燃えること、と、大好きだけではない源が人それぞれあるとも思っています

いずれにしても、それらは、エドワード・デシさんとリチャード・ライアンさんによる「自己決定理論における「内発的動機」であり、外から得られる報酬としての「外発的動機」では、創造性と持続性が劣るとされています

つまり、外からの報酬的なものを動機そのものにしていないからこそ、努力し続けることのできる推進力になりうるし、またイノベーター3つのフレーム(Ripple Model:情熱の源、仲間、大義)のパッションの源として、イノベーションを始める大きな最初の灯火になることと符合するなど思いました

2、精神的意義("大義")からのレジリエンス

スティーブンキングさんが言われるように、書くことが、信仰であり、抵抗であるというお話は、自らが何故書くのか、または、書かなければならないのか、という意味の創出だなあと思いました

サイモンシネックさんのゴールデンサークルのように、ジョブズがシンクディファレントを、何故自分たちが存在するのかという意義として、お話ししたことと、とても符合し

また、『夜と霧』, 1946年のヴィクトール・E・フランクルさん

「人間が生きていけるのは、人生に意味があると感じられるときだけだ」というように

自らの存在意義を、大義として掲げることが、自分自身のレジリエンスを高めるのにも、そして外部の方に応援してもらうためにも、イノベーター3つのフレームの一つとして、とても大切だと改めて思いました

3、信頼できる"仲間"のフィードバック

職人やイノベーターは、1人の人の情熱の源から生まれた、技術やアイディアがすべての根源になるわけですが、実はそこから、さまざまな人々への大義へ到達するためには、「信頼のおける外部」としての、仲間が、どれだけ集ってもらえるかということもとても大切になると思いました

ハーバード大学の心理学者テレサ・アマビールは、「創造性は、活動に対する熱意と、それを受け止めてくれる信頼できる他者の存在によって高まる」1996

と言われている通り

そんな仲間が集ってくれてるかということが、最後は大切になってきます。そのためには、実は、人の心を動かす、情熱と、たくさんの人たちに喜んでもらえる、大義、これらを今一度見直してみるということが必要かもしれないなと思いました

ということでまとめると実は

情熱の源、仲間、大義、と言ったことが、実は努力を継続できる鍵にもなっている、そんなことを思いました^ ^

これは私が気に入った、努力の神話なので、他の人たちには千差万別あると思いますので、是非この本の努力のフレーム活用すると人生が変わると思いました

一言で言えば

「理解可能で限定的な外部」ノベーション

つまり、仲間の存在が欠かせない、ということを教えて頂きました

参考:本: 努力の地図 令和7年6月1日 初版発行 著 者 荒木博行   発行者 発行 株式会社クロスメディア・パブリッシング