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民間の力で、日本の避難所の仕組みを変えたい、そんな大義を持たれている、ベンチャー企業のシェルターワンの児島功CEOの言葉に震えました

"まあほとんどの皆さんが、それって、 国の仕事でしょうとか、日本全国でこれをやるなんて逆立ちしたってできないよねって

いうふうに言われるんですけども、それを言っても多分今後も同じように変わらないんですよね。

であれば、 国の仕事でしょっていう線引きをする前に、一旦 、こうやっぱり、自分でやってみようか。"

ここから私は思いました

1、自己効力感

2、制度的起業家

3、利他パッションと大義

1、自己効力感

もともと18年間、世界中の建設現場で働いてた児島さんだからこそ、なぜできないんだ、それなら俺ならできる的な、感じられたのだろうなという気がしました

素人目で見ると、いやあ国も頑張ってるけど、仕方がないんだよ、きっと、と完全な思考停止状態だったのかもしれないなと思わせても頂きました

これは、スタンフォード大学の名誉教授の心理学者のアルバート・バンデューラさんの対処された「自己効力感」すなわち

「人は、自分の能力に対する信念が、その能力そのものに深く影響を及ぼす。」と言われている通り

これまでの18年間、世界中でやってきた自分なら、いやむしろ、ここで自分しか、その真実に気づき動けるものはないのかもしれない、という自己効力感が炸裂してるのかもしれないなあと思いました

2、制度的起業家

私のワークショップで企業において新規ビジネスを創っていこうとする中で、いやそれは日本じゃできないです、とか、制度やルールがそこにはあって誰もやらないんです的なことを、聞くことが多々あります

大企業の中で、たくさんの制度やルールに逸脱せずにリスクを最少げに抑えながら、きっちりかっちりビジネスを進めていくのは、めちゃくちゃ大変なことです

だからこそのそういう、むしろ真っ当な意見だと思うのですが、これからイノベーションを起こしていこうという際には、それが逆に働いてしまう足枷になることもあるかと思います

そんなときに、児島さんのような方は、制度的起業家と言えるのではないかと思いました

プリンストン大学教授の社会学者のポール・ディマッジオさんは、制度という概念をもっと広く捉えて、慣行・規範・信念体系に挑戦し、それを更新する主体としての人を、制度的起業家と呼んで、変革を起こすときに必要なアクターであると言われています

もちろん制度や慣習は、必要に応じて整備されてきたものですが、時代の流れや、変革を起こす際には、変えていくことができる、むしろ変えなければ害になることもある、という意識がとても大切に思いました

ヤマト運輸の小倉昌男さんのお話は有名ですが、個人向け宅配便の制度がなかったことに、国を相手に制度を変えていきながら、宅配便というものを日本に根付かせた意味では、制度的起業家の代表例かと思いました

3、利他パッションと大義

イノベーター3つのフレーム(イノベーターリップルモデル)においては、パッションから始まり、1人でできないことも仲間と共に実現し、そしてたくさんの人たちが喜ぶ大義は到達する、そしてイノベーションが成立していくという話を考えているのですが

その中でも、情熱の源における、使命感からくる利他パッションから始まり、さらにそれを仲間と共に、もっとたくさんの人達(被災地の方々)に喜んでもらうことを目指す

そんな力を児島さんの言葉からは感じました。人一倍、そういうところに、情熱の源が炸裂する方なのかもしれないなあと。でもそれは、児島さん自身にとっては、自らのパッションの源に沿って生きることにもなる、だからこそ諦めずにできる、そんなふうに思いました

今顔のお話は、イノベーターを目指す人から、必ずと言っていいほどぶち当たる壁なので、それを諦めずにどう取り組んでいけるのか?それこそが、イノベーターに求められることかなあと思いました

ということでひとことでいうと

誰もやらないなら自分がやるノベーション

そんなことを思いました^ ^

参考:NHK  首都圏ネットワーク 2025/6/18  PM 6:10~PM 7:00

参考:シェルターワンホームページ https://shelter-one.co.jp/news/85/