非暴力主義を掲げたマハトマ・ガンジーさんの友人に宛てた手紙に感動しました
曰く
"人やものを「私のもの」とみなすときは、愛執が私の心をとらえる。
人を他人(よそもの)とみなす時、嫌悪や憎悪が心に入ってくる。
それゆえに、私たちは「わたしのもの」と「おまえのもの」という分けへだてを忘れなければならない。"
私はここから、イノベーションにもとても大事な言葉だと、以下のように思いました
1、失敗は誰かのためになる
2、成功は社会へ還元する
3、愛執を超える個人間オープンイノベーション
1、失敗は誰かのためになる
以前、私のこのチャネルで、自分の挑戦は誰かの役に立つノベーション(1370回)という回をお話しさせて頂きましたが
ノーベル化学賞を取られた、青色LEDの天野浩さんが言われていた、自分の失敗も人のためになる、というお話を思い出しました
これは研究者の大切なマインドセットの一つだと思います。巨人の肩に乗る、というような表現をされることもありますが
自分が今挑戦していることは、全くの無駄に見えるかもしれない。でもそれは確実にそうではなく、少なくとも、その道を行ってもダメだ、ということを、みんなに教えることができた、という意味において、とっても意味があることなのだ
だからこそ、失敗を恐れて挑戦しないということは、なんともったいないことか、と私は思えるようになりました
この根底にも、私のものと、おまえのもの、の分け隔てはないのだから、という哲学が流れている気がしました
2、成功は社会へ還元する
以前、私のチャネルで、「Self-as -We」ノベーション(1493回)というお話をしたことを思い出しました
これは、京都先端技術大学の名和高司教授から、西田幾多郎の哲学を研究されている京都大学の出口康夫教授が、言われていたという言葉です。
私たちとしての自己、という役になりますが、これもある意味、私のものと、おまえものを、分け隔てなくするカンディさんの話ととてもすごくするなあと思いました
その時に私が思ったのは、でも、成功した人は莫大な富を得ることができてしまうではないか、ということでした
その答えは、莫大な成功をされている方の中には、また莫大な寄付として社会に還元されている方もたくさんいるなあということです
それによって、また自分の中での、Self-as -Weを取り戻すことができるのかもしれない、そんなことを思いました
3、愛執を超える個人間オープンイノベーション
最終的には、個人と個人に帰着するのかなとも思いました。国と国や権力者と権力者での、さまざまなぶつかりがある中で
どちらのトップ的な方々がより早く、自分のものと、他の人のものの分け隔てなくしようと思えるのか、ということかなと思います
実は、オープンイノベーションでも、大企業とベンチャー間のギャップをどう埋めるかということは大きな課題なのでとても似ている気がしてます
その成功のポイントは、お互いのビジョンを共有できるか、ということにあったなあと、振り返れば思います
環境もスピードもゴール感も全部違うもの同士が、お互いの奪い合いをするのではなく、お互いに進化の道筋を目指す
それがひいては、人類の進化への小さな一歩かなと思いました
そんなことを思いました
一言で言うと、愛執を超えるノベーション、そんなことを思いました
参考:NHK こころの時代 闘うガンディー非暴力思想を支えた聖典3 実践(カルマ)のヨーガ 2025/6/21 (*) PM 1:00~PM 2:00
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