命に寄り添う在宅ホスピスケアを30年以上にわたって実践し、自宅での看取りを支えている、在宅ホスピス医の内藤いづみの言葉にグッときました
曰く
"100歳でガンになりましたけどもなんとか頑張れて良かったなって思うんですね。
卒業証書って考えただけで、死亡診断書をもらう時に、大きな誇らしい気持ちが家族に、湧き上がってるように、私は感じています。"
ここから私は思いました
1、ロゴセラピー(意味療法)
2、ポスト・トラウマッティック・グロース(外傷後成長)
3、ナラティブ・アイデンティティ
私は父を見送った際、できるだけみんなで楽しく送り出してあげようってことで、歌を歌ったり、楽しくいってらっしゃい、と送り出してあげたことを思い出しました
卒業証書って考え方は、本当に素敵な前向きなお話でとても感動しましたと共に、めちゃくちゃイノベーティブな考え方でもあるなあと思いました
1、ロゴセラピー(意味療法)
夜と霧、でアウシュビッツから生還されて、その後心理療法を展開されて有名なヴィクトール・フランクルさんが提唱された考え方で、以下のように言われています
「人生が耐えがたいのは状況のせいではなく、それに意味を見出せないからだ」
卒業されておめでとう、という意味を持たせてくれることが、とてもポジティブな気持ちを運んできてくれるなあと思いました
どんな状況であれ、そこにはなんらかの意味があり、それを見出すことができれば、前に進むとができる、そんなことを感じました
2、ポスト・トラウマッティック・グロース(外傷後成長)
PTGと言われますが、リチャード・テデスキ さん& ローレンス・キャリホーンさんが、次のように言われています
「PTGはトラウマが良いということではなく、人はそれを“乗り越える中で”成長できることを意味する」
その出来事があったほどその瞬間には思えないかもしれないけれども、時と共に、必ずそれによる成長が自分にあったと思える、そういうことなのかなあと思いました
武田鉄也さんの、贈る言葉で、🎵人は悲しみが多いほど、人には優しくできるのだから🎵も、同じようなことなのかなあとも思いました
3、ナラティブ・アイデンティティ
ユヴァル・ノア・ハラリさんが、 人類と動物を分けた一つのこととして、ナラディブのことを言っています
「私たちの言語が本当にユニークなのは、人やライオンのことを伝える能力ではなく、“存在しないもの”について語れることなのです。」
卒業証書とは、自分の人生をまるで物語のように語ることで、自らを客観的に見つめることもできるし、自分のアイデンティティの確認をすることができる、そんなことに繋がってる気がしました
また、アメリカの心理学者のダン・マクアダムズさんは、さらに踏み込んで、
「人は皆、語る存在であり、自らが語る物語の中に生きている」
とまで言って、ナラディブ・アイデンティティと言われています。これこそ、自分自身を物語化して、自分が生きた意味を、具現化していく作業かもしれないなあと思いました
自分史みたいなのが流行ったこともありましたが、それにはとても意味があるなあと思いました
ということで一言で言うと
人生の卒業証書ノベーション
そんなことを思いました^ ^
参考:静岡テレビテレビ寺子屋【自分らしく生き抜く/内藤いづみ】地デジ081 2025/6/14 ) AM 4:52~AM 5:22 https://www.sut-tv.com/program/terakoya/backnumber/single/index.php?id=109