東京ガールズコレクション(TGC)を企画運営する株式会社W TOKYOの村上範義代表取締役 の言葉に衝撃を頂きました
曰く
"ナンバーワンだからこそできる、ブランドビジネスっていう展開しておりまして、イベントビジネスをやろうという風に思っておりませんので
東京ガールズコレクションという日本で一番若者が熱狂する、ファッションショーというブランドを構築して、それをシェアラブルなものにしたのが、 TGCというプランドなんですね。
我々は.そのシェアリングエコシステムとして、さまざまな 業態と掛け合わせをして、TGCかける 1000のビジネスモデルを作っていこうと思っていまして、そのうちの一番大きな 業態が地方創成。
やっぱりテレビだったりとか、 スマートフォンっていうのが、普及していることによって、日本全体の中での情報格差っていうのは、ほとんどない。
情報格差が全くない分、体験の格差っていうのは、どんどんどんどん大きくなっていると思っていまして。
その体験がないところに、体験を持って行く。
それが大きな熱狂になりますし、我々としては事業として進出する価値があると。"
ここから私は思いました
1、情報と体験のトレードオフ
2、体験のシェアリングエコノミー
3、ブランドのオープンイノベーション
東京ガールズコレクション(TGC)というと、日本最大のファッションショーイベントなのかくらいに思っていた自分に、このビジネスモデルの斬新さにガツンとやられた気がするくらい衝撃を頂きました
1、情報と体験のトレードオフ
新規ビジネスを作るプロジェクトをやる際に、必ず最初にやることの一つに、真の課題を発見するセッションを設けますが
その1番の肝は、これまでずっと課題と言われているけれども、解決できていないことってなんだろう
それを見つけるための一つのやり方として、課題のトレードオフを見つけに行く、ということをやるのですが
今回、村上代表が話された中に、情報格差がなくなると体験格差が増える、というトレードオフがあるということが、私にとって最大の発見でした
このトレードオフがあるからこそ、地方創生は進まないのだ、ということに気が付かれたところが、本当に素晴らしいと思います
そしてそのトレードオフを解消できる可能性があるものとして、TGCを位置付けられたというのも、すごい発想力だなあとつくづく思いました
2、体験のシェアリングエコノミー
そのソリューションの一つとして、体験のシェアリングエコノミー化ということを、TGCとともに実施することで実現できるんじゃないか、ということかと思いました
単に東京のTGC体験を地方でやるだけではなくて、地方ならではの人やモノ企業を、TGCというシェアリングプラットフォーム上に乗せることで、開催された地域だけではなく、日本中、さらには世界中に体験を発信することができる
もっと言えば、その掛け合わせ上に、新たな価値あるものが創発されて行く、これはまさにオープンイノベーションでもあるなあと思いました
3、ブランドのオープンイノベーション
オープンイノベーションの型として、一つ目がR&D型で技術自体を取り込んでいく方法、二つ目がUFO型で未確認物体と掛け合わせることで新たなアイディア創発する方法、三つ目がミッシングピース型で足りないものを補ってスピーディに立ち上げ、最後がマーケットチャネル型で、圧倒的なチャネルを手に入れるなどと
いつもお話をしているのですが、今回のTGCさんの場合、あえていうならば、ブランド型オープンイノベーションと言ってもいいのかなあと思いました
つまり、TGCというブランドとメディアを通じて、日本中の地域に、地域の特産や人やモノを、圧倒的に届けることができるし
さらに、TGCと掛け合わせることによって、UFO型オープンイノベーションのように、これまでにない新しい価値を作り上げることができるかもしれない
通常のオープンイノベーションでも、ベンチャーと大企業が組むことでブランディングにもなりますので、その応用版としての凄まじいポテンシャルのある取り組みだと思いました
TGCは単なるイベントではない、そのビジネスモデルが心に刺さりました
一言で言うと
情報と体験のトレードオフ・ノベーション
そんなことを思いました^ ^
参考:TBSテレビ ふるさとの未来 【TGCが目指す「地方創生のカタチ」】2024/11/28(木)AM 1:28~AM 1:58 https://www.tbs.co.jp/furusato_no_mirai/archive/20241127.html