相田みつをさんのご子息の一人さんが、父である、みつをさんの詩を語るお話に感動しました
曰く
''【 自分が自分にならないで だれが自分になる 】
言い換えると、「相田みつをが相田みつをにならないで、誰が相田みつをになるんだ」という意味だと思います。それぐらい父は、自分にこだわったんですね。「自分とは一体何なのだろう。自分はこれからどう生きたらいいのか」と、そのことだけが、常に父の頭の中にあったと言えます。自分と対話することは、作品を生み出す一番の原動力だったと思います。"
"【 外灯というのは人のためにつけるんだよな わたしはどれだけ外灯をつけられるだろうか 】"
"父は晩年、自分が紡いできたこういった言葉が、自分にとって結果的に外灯の役割になったのであれば、もしかしたら人がその言葉を見て外灯のように感じてくれるかもしれないというような心境にふとなったのではないか、息子の私はそんな気がしています。"
ここから私は思いました
1、自らのパッションの源を見続ける
2、結果として人のためになる
3、相田みつを(パッション)→家族(仲間)→作品(大義)
相田みつをさんは、60歳のときに「人間だもの」と言う書籍で少し有名になられてからも、67歳まで副業などは一切やらずに大変な苦労をしながら生活をされてきたそうです。ここに、相田みつをさんのイノベーターとしての生き様が現れている気がして、感動しました
1、自らのパッションの源を見続ける
相田みつをさんの、唯一無二ののオリジナリティの根本にあるのは、まさに、最初の詩にあらわれているとおり、自分自身を徹底的に掘り下げていった体と思いました
これは私がいつもお話ししている、まさにパッションの源が、自分の心の中のどこにあるのか?それを徹底的に見つめて、そして対話して、その中から出てきたものを作品にしたためる、そんなことをずっとやられてきたのだろうなあと思いました
情熱のポートフォリオで見てみると、まさに個性派パッションの炸裂だなと思います。もちろん、大好きパッションもあると思いますが、誰が自分になる、という詩からは、強いオリジナリティへの思いも感じることができるような気がしました
2、結果として人のためになる
一人さんがおっしゃられているように、自らのパッションを突き詰めて制作されてきた、みつをさんですが、結果的に、それが誰かのためになってることを、望んでいた詩のように感じます
それは、イノベーター3つのフレームでいうところの、誰かの役にたつ、つまり、大義が生まれているかどうか、ということにつながるんだろうなあと思いました
アート作品は、観る人が、観る人なりの解釈をすることによって、初めて完成するという言葉があるとおり、アートもイノベーションも、観る人や使うひとがいて、そして誰かが喜んでくれることで、完成する、そういうことなのかもしれないなと思いました
3、相田みつを(パッション)→家族(仲間)→作品(大義)
イノベーター3つのフレームで考えてみると、パッションの源をを見つめ続ける相田みつをさん、そして、亡くなられた後も美術館や講演などで支援をされている、仲間としてのご家族や一人さん
そして、外灯のように誰かを照らして、そこに安らぎや喜びを生み出している大義、この、パッション、仲間、大義が集まって、相田みつをさんの、書や詩は、イノベーションを起こしている唯一無二の価値なんだろうなあとつくづく思わせて頂きました
一言で言うと
人生の外灯ノベーション
そんなことを思いました
参考:テレビ静岡 テレビ寺子屋 2025年4月27日放送 会場 御前崎市民会館(御前崎市) 講師 相田みつを美術館元館長 相田一人 第 2429 回 人生の外灯 https://www.sut-tv.com/program/terakoya/backnumber/single/index.php?id=133