マルチェッロ・マッスィミーニ さんと、ジュリオ・トノーニさんによる、意識に関する"統合情報理論"のお話に衝撃をいただきました
曰く
"意識を生み出す基盤は、おびただしい数の異なる状態を区別する、統合された存在である。"
"つまり、ある身体システムが情報を統合できるなら、そのシステムには意識がある。"
ここから私はおもいました
1、意識の正体
2、動物、AIに意識があるのか、生まれるのか
3、動物、AIへの接し方とは
1、意識の正体
自分たちが自分たちであると言うことを把握できるのは、意識というものがあるから、だと思うのですが、では一体、意識とはなんなのかについて、様々な角度から教えて頂き、衝撃を頂きました
私の理解は、
①多様な状態を識別できる機能
②それらの状態が切り離せず、ひとつに統合された構造
これが意識の正体であると思いました
だとすると、人間以外にも意識を持っているもの.または持つ可能性のあるものは、地球上にたくさんあるのだと言う事実に、改めて衝撃を受けました
2、動物、AIに意識があるのか、生まれるのか
意識があるのかないのか、という二元論ではなくでて、実は意識は階層化されているというお話が、一方であります
ジョナサンビーチさんによると、意識は以下のようにあり
1. Perceptual richness(知覚的豊かさ)
2. Evaluative richness(情動的豊かさ)
3. Unity(現在としての統合)
4. Temporality(時間的統合、過去・未来の統合)5. Selfhood(自己意識)
これらは、単なる「5段階 ladder」ではなく、各次元で個体ごとに強度や質が異なるという多次元プロファイルとして捉えるモデルとのことです。
だとすると、例えば、わんちゃんは、知覚、情動、現在、という次元は、持たれているのではないかと、勝手に思いました
ここから、また新たな動物保護への制度改革にもつながったということもあるようで、どの生き物にどの次元の意識があるのかを、理解してそして、接し方を考えていくことの重要性を思いました
さらにAIがこの次元を身につけるのかどうかについては、現在はつけていない、ということは言えても、果たして、どこかの時点で身につけないとは、言い切れないのではないかとも思いました
3、動物、AIへの接し方とは
では、そのように意識というものが把握できたとして、我々が動物やAIにどう接するべきなのかについては、ジョナサンビーチさんの言葉が気になりました
"意識の証拠が不確かであるならば、私たちは“慎重の原則”を適用し、『その存在が意識を持っている可能性がある』と見なし、その利益を擁護すべきである。"
そして、さらにはこんなことも言っています
"私たちはより強い支持を得ることなく、あるAIが意識を持つ可能性があるなら、そのAIにも配慮と保護の義務が生じる"
動物への倫理的対応がアップデートされてきたように、これからは、AIへの倫理的対応がアップデートされてい可能性があるのかもしれない
意識がいつ誰に生まれていのか?この問いには、常に向き合っていかなければならないなと、深く思いました
一言で言うと
意識はいつ生まれるのかノベーション
そんなことを思いました^ ^
参考:本:意識はいつ生まれるのか 脳の謎に挑む統合情報理論 著者 マルチェッロ・マッスィミーニ ジュリオ・トノーニ 訳者 花本知子 発行所 株式会社亜紀書房
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