Ideal Leaders株式会社 Chief Culture Officerの宮森千嘉子さんから、企業イノベーションの専門家である、ブリガム・ヤング大学のジェフ・ダイヤー教授が、心理的安全性を重視するばかりに知的誠実性が損なわれる可能性がある、ということに考えさせられました
曰く
"議論や対話を通じて、異なる視点から学ぶことを避けてしまうというのです。
知的誠実性とは、自分の意見や知識に対して正直であるだけでなく、他者の意見や考え方に対しても誠実に向き合う姿勢です。
自分が知らないことや間違っていることを認め、他者の意見を公平に尊重し、感情や偏見に左右されず、事実に基づいて考え、議論を進めることが含まれます。"
"知的誠実性の原則
真実の追求、透明性、一貫性、公平性、誤りの認識、誤解の回避"
ここから私は思いました
1、心理的安全性✖️知的誠実性
2、3シンキング
3、アウフヘーベン
1、心理的安全性✖️知的誠実性
会議が始まる前に、よく、この場は否定はしてはいけません、とか、アイディアをどんどん重ねて行きましょう、みたいな話がある際に、違和感を感じたらどうしたらいのだろうという、違和感感じたことを思いだしました
ジェフ教授の言われる通り、ともすると、心理的安全性と知的誠実性は相反する力を持つ、時もあるように思いますが
心理的安全な場でありバカな発言をしてもいいと同時に、真実を追求する場でもある。あくまでも案件に対する議論としての場であり、人格を否定するものではない場である。というような場の定義を、心理的安全性に加えて行うことが大切かもしれないと思いました
2、3シンキング
その際に有効になるのが、真の課題を探求する3シンキングとしての、ロジカル・ラテラル・クリティカルという手法を、使っていくということが、また一つ、心理的安全性と知的誠実性を担保できる要素になるかもしれないと思いました
ロジカルの、なぜなのか?ラテラルの、そもそもさあ、クリティカルの、本当にそうなの?という3つの問いが、そのような手法を使った議論の場であるという定義を最初にしておくことで、心理的安全性を確保したまま、真実の追求をしやすくなるのではないか、とも思いました
3、アウフヘーベン
そしてその中で対立する意見というものが出てくると思います。塀の中の人と、塀の外の人にそれぞれ正義がある、進撃の巨人のように
町の制度としての正義を貫こうとする警察官のジャベールと、かつては投獄されていたが今は町の市長として本当に良い世界を作ろうとするジャンバルジャン、各々に正義がありどちらが、正しいもの悪いもないように
対立する正義は至る所に生じるので、それを解決しなければならない、そんなことがイノベーションの世界では特にたくさん起きると思います
その時に、ヘーゲルの弁証法からの、双方を否定せずに第3の道を見つけようとする、アウフヘーベンという手法についても、あるのだ、ということを理解した上で、議論の場を組み立てる、ということがとても大切かもしれないと思いました
ということで
議論や意見交換の場作りの中で、心理的安全性だけではなく、知的誠実性のある場作りと、そこで使う手法としての、3シンキングと、アウフヘーベンがあるとの認識を一にして、臨無ことがとても大切
といくことを、改めて教えて頂きました
一言で言えば
知的誠実性ノベーション
そんなことを思いました^ ^
参考:本:強い組織は違いを楽しむ CQが切り拓く組織文化 電子版発行日 2025年5月10日 著者 宮森 千嘉子 監修者 デイヴィッド・リヴァモア 発行所 日本能率協会マネジメントセンター
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