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NPO法人ドラッカー学会共同代表理事の佐藤等からの、ドラッカーの言葉に深く考えさせられました

曰く

"「仕事と働くことは別物である」

これも私を驚かせた言葉でした。これまでの人生で類似する言葉を分けて考えたことがなかったからでしょう。

仕事(work)は事業を行うために必要なもので、顧客の要請によって生まれるものであり、自分とは別の客観的なものとドラッカーに教えられました。

これに対して働くこと(working)は、人の行為であり、個性に依存し、情緒的、主観的なものだといいます"

ここから私は思いました

1、働くこと=パッションの源

2、仕事=大義

3、仕事で働く=繋ぎ=仲間:組織

これまで私は、働くことと、仕事は、同義語だと考えていましたが、それはドラッカーさんによると、別の意味があるということに、衝撃をいただきました

1、働くこと=パッションの源

働くこととは、個性に依存し、情緒的、主観的なものであるとのお話に、特に衝撃をいただきました。

働くこととは、実は、やらされごとではなく、自らの主観に基づくものだ、とのお話は、それはある意味自らの自己実現を目指すという行為のことを言っていると、私は捉えました

私がいつも言っている、イノベーター3つのフレーム(イノベーター・.リップルモデル)における、パッション、仲間、大義の、最も起点となるパッションが以下に大切かということに結びつくと思いました

つまり、与えられた、主観に基づかない仕事をしている状況は、働いているとは言えない状況である、と言えことかなと。

働くとはあくまでも自分の意思に基づいて、個性、情緒もひっくるめて、自己実現をしようとする行為、そういうことなのかと思いました

2、仕事=大義

そして、仕事とは、顧客の要請により生まれること、なので、いわゆる、お客様の課題、クリステンセンさんの言われるJOBに当たるのかと思いました

これを解決することが、事業につながることであるというのは、まさにその通りだと思います

そして、これは、私がいつもお話ししている、イノベーター3つのフレームの、3つ目の大義につながることだと思いました

誰かの困り事を解決してあげる付加価値を提供することによって、それによって対価がうまれる、そしてそれがその誰かだけでなく、同じような課題を持ってる誰かも助けられていく、そして大きな大義に成長していく、そんなことなのかと思いました

3、仕事で働く=繋ぎ=仲間:組織

つまり、働くということは、極めて主観的なことから始まるため、誰かの課題を解決する仕事に繋がらない限り、虚しい自己満足ということになりかねないと思いましたし

また、仕事中心で、自分自身がない中で、お客様の課題を解決していたとしても、それは自己実現を伴う、本当の意味での、働くということではないのだ、そんなことを感じました

つまり、お客様の課題を認識した上で、そこに主観的なパッションが重なり合い、そして、解決に向かうとともに自己実現も成し遂げていく、そんなことが理想的な、仕事で働く、ということにつながると、ドラッカーさんは教えてくれるのかと思いました

さらにいうなら、その、働く、と仕事、を結びつけるものが、実は、仲間としての組織、というものになるのではないかと思いました

イノベーター3つのフレームにおける、パッションが働くということ、大義が仕事ということ、そして、仲間が組織ということになるのではと、思いました

そして組織の長たる社長は、まさに、働くという従業員のパッションと、仕事とというお客様の課題の大義を、組織運営という仲間の仕組みによって、実現していくことを、リーダーとして推進していく人と追うこのなのかもしれないと思いました

一言で言うと

仕事と働くことは別物であるノベーション

それを理解しながら、いかにそれを統合していくかと言うことが、個人や組織に大切なことなのかもしれない

そんなことを思いました^ ^

参考:ドラッカーに学ぶ仕事学 著者:佐藤等    発行所 致知出版社   令和七年三月二十五日第一刷発行