AIや多くのセンサーを使用することなく、形も大きさも様々な食品を正確に掴み取るロボットハンドを開発しているフィンガービジョンの濃野友紀社長の言葉に感動しました
曰く
"好きな漢字3つあって、 1つは「志」でもう 1つが「道」、最後に「歩」くっていう字ですね。
志大きくいろいろやれると、毎日楽しいんで。
そこに向かうための道なき道を行く。
もう着実に泥臭いことを、一歩一歩やるしかないので。
あとは、それを力づくでやる。
っていうような部分っていうのは結果として大事かなと思っているんで、そういった気持ちを持ちながら、日々とりくんでます。"
ここから私は思いました
1、"志"はパッションから始まり大義に通じる
2、"道"なき暗闇を行く覚悟
3、"歩"みは執念と行動
フィンガービジョンの素晴らしさは、ついついオーバースペックになって、流行りのAIなどに飛びつかずに、現場のニーズに着実に合致するスペックと機能を提供し続けている点にあるなあと、感動しました
1、"志"は大義からパッションに火をつける
大きな志があると毎日楽しいというのは、イノベーター3つのフレーム〔情熱、仲間、大義〕における、まさに大義として、社会にどんな価値を提供したいのか、というとが明確になっていて
そしてそれが、自らのパッションの源に火をつけることによって、ますますワクワクとやる気が止まらない状態なのかなと思いました
古代中国の兵法家である孫子は
「志は気の帥なり」
と言われたといいます。
つまり、「志は気力を導く指揮官である」と説いた孫子のこの言葉は、志、つまり大義を持つことで、人は行動や精神力、つまりパッションを方向づけることができるということかなと思いました
2、"道"なき暗闇を行く覚悟
イノベーションは、真っ暗な暗闇の中を、一筋の光があると信じて、進んでいくようなものだとも言われていますが
つまり、道なき道をいく、自分たちの後ろに道ができる、そんな気持ちで進められているのだなあということに感動しました
イノベーティブな建築物を多数手がかけられている建築家の安藤忠雄さんは
「暗闇を歩く覚悟のない者に、未来はない。」
と言われています
また、ノーベル化学賞を取られた、青色LEDの天野浩さんが言われていた、「自分の失敗も人のためになる」というお話のとおり
たとえその道が間違った道だったとしても、その残した道は、誰かのためになる道である、と考えれば、実は無駄な道など、一つもない、とも言えるかなとも思いました
3、"歩"みは行動と執念
どんなに素敵な志があっても、まずは第一歩を踏み出してるかどうか、ここが1番大事な部分かもしれないと思いました
そのためには、いかに泥臭いことであろうと、まったく準備が不十分だったとしても、まずは始めてみるという勇気と覚悟らそして一旦始めたら続けていくぞという執念が、必要ということなのかと思いました
ドイツの文豪・哲学者のヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの言葉を思い出しましました
「君が何かをしようとするなら、あるいは夢見ているなら、今すぐ始めよ。大胆さには天才と力と魔法がある。」
大企業にありがちなのが、アイディアがあったら、まずは市場調査、競合調査、ニーズ調査をしてるうちに半年くらい経って、誰かが始めてる、ということが、ままある気がします
もちろん、何でもかんでも始めちゃえ、という意味ではなく、まずは小さくてもいいから、または物を作らなくてもいいから、イケるのではと仮説が立ったら、まずは行動してみる、ということから、クイックにファストフェイルしていくことがとても大切ということを教えてくれてる気がしました
ということで
一言で言うと、キーワードの三つの文字をとって
「志」「道」「歩」ノベーション
そんな話をしています^ ^
参考: テレビ東京 プレイクスルー FILE.057・フィンガービジョン・濃野友紀 2025/7/19(土)AM10:30~AM11:00 https://txbiz.tv-tokyo.co.jp/breakthrough/vod/post_321760