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早稲田大学ビジネススクールの教授の杉田浩章さんより、新しい価値の作り方を教えて頂きました。

曰く

"よくいわれるアービトラージとは、金融上の裁定取引を指す。これは、異なる市場間の価格差を利用して、リスクを抑えながら利益を得る取引である。"

"ビジネスにおけるアービトラージとは、異なる2つの市場における価格差や価値認識の差を利用し、利益を生み出すモデルを構築することである。"

"① 価値認識にギャップのある領域 

② 情報の非対称性が存在する領域 

③ グレーゾーンのある領域"

ここから私は思いました

① 見えてない価値創発

② すでにある価値の見える化

③ これからの価値の見える化

これまでのアービトラージは、ある意味、すでに見えているが、誰もまだ手をつけていない異なる市場間における、例えばタイムマシンビジネスなどが、あったかと思いますが

これだけ情報ネットワークが張り巡らされてる中では、既存のあるものについては、すでに食い尽くされているのかもしれないなあと思いました

だからこそ、山口周さんが言われる、新たな課題を発見する力としての、アジェンダシェイバーが必要になるということにも結びつくなあと思いました

① 見えてない価値の創発

すでに見えている価値認識のギャップは、まさにタイムマシンビジネスなどもそうだと思うのですが、これからは、見えていない価値を作り出すことによって、価値認識にギャップを創り出す、ということが大切かと思いました

例えば、NFTを活用した、これまで価値と認識されていなかったものに、価値を付与して、例えば、名もない一般人が作ったアートが、爆発的に支持されていくなど、デジタル、リアルに限らず、これまで価値のないものに、新たな価値を別角度からつけていくことで、新たな市場を産んでいくアービトラージが、一つあるなあと思いました

② すでにある価値の見える化

昨今のSNSや情報ネットワークによって、かつてほどの情報格差はなくなってきているように思いますが、知る人ぞ知る的な、見えていない価値が、例えば、日本の地方などには、地域の特産品や文化など、世界的には全く知られていない価値がたくさんあるとも感じています。

大手の価値は見える化されているけれども、中小・零細の価値は、知る人ぞ知る状態を、どうやって世界中の人たちにわかってもらえる価値にするか、というアービトラージもあるのかもしれないと思いました。

③ これからの価値の見える化

これからの勝ちという意味では、一つは、例えばAIやブロックチェーンなど、まさに新しい技術が出てきた時に、規制などが全く追いつかないまま、アービトラージが創発されていくというパターンが、よくみられると思います

さらには、これまで、サンクチュアリ化されてたり、それによるタブーがされてたり、誰もが変だなあと思いながらも手をつけられていない、という分野に果敢に挑むというのが、これからの価値を見える化することによる、アービトラージかと思いました

ベンチャー起業が果敢にディスラプティブに挑むのも、または大企業などが大きな組織力を活かして、ルールメイキングを図るように入るなどもあると思います。

ということで、私が感じたのは、これまでのアービトラージは、割と明確に見えていたが、これからは、見えてないところに如何にアービトラージを作り出すか、ということなのか、いうことを勉強させて頂きました。

その鍵は私なりに3つ

① 見えてない価値創発

② すでにある価値の見える化

③ これからの価値の見える化

一言で言えば

ビジネス・アービトラージ創発ノベーション

そんなことをお話ししています^ ^

参考:本:スタートアップの技法 新規ビジネスをスケールさせる「7つの視点」 電子書籍データ作成日 2025年5月13日 第1版 著者 杉田浩章  発行 株式会社日経BP  日本経済新聞出版