年間82億円を売り上げる「八百鮮」の市原敬久さんに、目から鱗が落ちる戦略を教えていただきました
曰く
"食べ物一つ買うのもまあクリック一つでなんなら買える時代に、こう有機的に 人と人とか、結びついて、商売をしているっていう姿が、実はすごく希少性が出てきて、それをやっぱり八百鮮が一番先頭に立って、日本 一を目指してやっていきたいっていうところです。'
"ビジネスって経営で利益を残すことが最大の使命だと、そこにはすごくドラスティックなものを感じますけど
商売って温もりとか、義理人情とか、そういったものが必要となってくると思うので"
ここから私は思いました
1、最先端より希少性
2、徹底した逆張り
3、人間中心と個性派パッション
1. 最先端より希少性
- DXや効率化、タイパが叫ばれる中で、八百鮮は「人をたくさん張る」という逆を行くビジネスモデルだなあと思いました。
- デジタルの徹底的な効率化とは真逆の、徹底的に人を介するやり方こそが、今の時代における希少性なのではないかと感じました。
- 常に最先端を追うのではなく、その場その場のタイミングで、今この分野における希少性は何かを見つけ出すことが、経営者には重要だと教えていただきました。
2. 徹底した逆張り
- 希少性という点にも繋がりますが、八百鮮は徹底した逆張りを行っているとも言えるなと思いました。
- 季節で一番出てきている野菜や魚ではむしろなく、他の店舗では出さないものを積極的に仕入れることをするために、ある意味安く購入できて、そして周りの店舗とは違いを出せるという価値を見つけられているなあと思いました。
- これは、まさにビジネスにおける「逆転の発想」を徹底的に追求しているビジネスモデルだなあと思いました。
3. 人間中心と個性派パッション
- そして、その根底にあるのは、人間中心の考え方なのかもしれないと思いました。
- 「ビジネス」は利益を追求すること、「商売」は「ぬくもりとか義理人情とか」が必要なものだと言っている通り
- 「ぬくもり」や「人情」こそが、効率化が進む現代で失われつつある、人間としての希少性であり、かつ、最後は人間相手ということを外さない、ある意味温故知新な考え方だなあと思いました。
- さらには、各店舗の若手社員に、自ら判断して仕入れをする裁量権を与えているため、若者の採用も増えているという、他にはない好循環も生まれることにつながっているのかと思いました。
- 「自分自身で工夫して、他の人とは違うことができる」という「個性派パッション」をくすぐっていることが、人間中心の経営に繋がっていると感じました。
ということで、一言で言うと「ビジネスではなく、商売をするイノベーション」と感じました、
「温故知新」とでも言うべき、人間中心のビジネスであり、AIには絶対にできない、むしろ、これからの時代にこそ、こういったビジネスが重要になってくるのではないかと感じました。
参考:カンブリア宮殿【急成長!異色の"八百屋さん”超安い&鮮度・2025/8/7(木)PM11:36~AM0:25 地デジ071 テレビ東京 https://txbiz.tv-tokyo.co.jp/cambria/vod/post_323100