世界的な名著であるピータードラッカーさんの、"マネジメント'から改めて学びをいただきました。
曰く
"自立的なマネジメント、すなわち自らの組織に奉仕することによって、社会と地域に奉仕するというマネジメントの権限が認知されるには、組織なるものの本質に基盤を置く正統性が必要とされる。
そのような正統性の根拠は一つしかない。すなわち、人の強みを生産的なものにすることである。これが組織の目的である。したがって、マネジメントの権限の基盤となる正統性である。
組織とは、個としての人間一人ひとりに対して、また社会を構成する一人ひとりの人間に対して、何らかの貢献を行わせ、自己実現させるための手段である。"
中略
"社会的な目的を達成するための手段としての組織の発明は、人類の歴史にとって一万年前の労働の分化に匹敵する重要さを持つ。
組織の基礎となる原理は、「私的な悪徳は社会のためになる」ではない。「個人の強みは社会のためになる」である。
これがマネジメントの正統性の根拠である。そして、マネジメントの権限の基盤となりうる理念的原理である。"
ここから私は思いました
1、組織は仲間の一形態
2、個人の力(パッション)と大義(社会へのミッション)を繋ぐのが組織(仲間)
3、組織は個人の自己実現のためにある
1、 組織は仲間の1形態である
• 組織の発明は人類の歴史において、労働の分業に匹敵する人類最大の発明かもしれないいう話から、どちらも仲間のことを言ってるのではないかと思いました。
• 仲間というのは、イノベーター3つのフレーム、もしくはリップルモデルとお話してる中の、パッション、仲間、大義の三要素の一つになります。
• 例えば、ベンチャーなどだと、仲間は最初の数人が分業で回してますが、50人、100人となると、仲間を組織という仕掛けづくりの中で捉えていくことが必要ということかと思いました。
2. 個人の力(パッション)と大義(社会へのミッション)を繋ぐのが組織(仲間)
• 個人と大義をどううまく繋いでいくか、そしてその繋ぎ目としての組織、という事が、すごく大事なんだと思いました。
• その組織の分業の中に、それぞれの役割分担があり、そしてそれぞれの役割分担をいかに効率的に、回していくかという事が、組織に非常に重要なミッションであるという事だと、思いました。
• なので、一番最初にお話したように、組織っていうのは仲間の1つの形態であるという事、そして2つ目はその仲間の形態の中の分業をうまく、う、効率的に、回していく仕組み化である、これが、組織という事なのであると、思いました?
3、組織は個人の自己実現の為にある
• そして3つ目が今回、1番学びを感じたのですが、組織は個人の自己実現の為にあるって事です。• とかく、組織は事業の効率化のためにある、という形でくるのかなと思ってたところに、実はドラッカーさんは、社員の自己実現のために組織があるべきだと言われていたのは、本当に衝撃でした。
• 主語が会社というのと、そこに働く個人という事では全く意味合いが変わってくると
• 会社はある意味利潤を追及し続けて、ビジネスをサステイナブルに回していくための仕掛け作りというもので、個人っていうのはその中で、そこからのミッションを受けて働かされている人であると
・ つまり労働者と資本家の話じゃないですけれども、組織というのは資本家のためのものなのか、それとも労働者のものなのかという大きな問いに、これは答えてくれてるのかなって思いました。
• その答えは、組織は労働者の自己実現のためのものであると、いう事を、ドラッカーさんは言ってたんだって事に、目から鱗が落ちました。
• 私がつねづねお話しているパッション、仲間、大義、でその仲間の中の、1つの形態として組織がある、効率的な仕掛け作りとしての組織があるという事から見ると
・ イノベーション3つのフレーム、リップルモデルに於いても、個人のパッション、それをどう組織、もしくは仲間として、大義に繋げていくのか、こういったモデルになってると思います
• イノベーションは、必ずパッションから始まるとすると、実はこれの真ん中には個人の自己実現を目指すことがあると
・ そしてそのために、大義へ到達するためには、一人だけではなく仲間が必要で、その仲間たちとうまくやる仕組みづくりとして、組織が必要である
そんな風に言ってるのかなって私は解釈させて頂きました。
そうすると結構組織のあり方っていうのは、効率性だけじゃなく、個人の気持ち、パッションをどう社会の大義に結び付けていくのか、そして、え、その中に働いている社員一人一人の自己実現を会社はどうやって、実現させるのか?
ということが問われているのかと思いました。
一言で言うと
組織とは個人の自己実現のための手段であるノベーション
そんなことを思いました^ ^
参考 マネジメント【エッセンシャル版】 基本と原則 2001年12月13日 プリント版第1刷発行 2012年7月1日 電子版発行 著 者P・F・ドラッカー 編訳者上田惇生 発行所ダイヤモンド社
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