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大人気絵本作家のヨシタケシンスケさんと、芥川賞作家の又吉直樹さん、この2人がコラボをして作ってる「本でした」の内容に打ち震えました。

ヨシタケさんと又吉さんが対談されてるインタビューから、お二人の思いを知って、さらに感動いたしました。

又吉さん曰く

"この『本でした』をつくっていた時に、お題がいっぱいあるんで、「読者の人も考えて、自分なりの物語を考えてくれたら面白いですね」ってヨシタケさんが言っていて、なんかそれが僕はすごく大事、というか"

中略

"なんかこの本は、その「発射台」として機能するんじゃないかと思って。すべての本が実はその発射台になっているんですけど、よりわかりやすく発射台になっている気がして。

その想像力は、本を読むためだけにあるもんでもなく、日常とか、もっと大きな未来みたいなものでも使える力でもあるのかなと思うんで。

本って実は、知識を蓄えるだけのものでは決してなく、新しいことを考えたりするためのものでもある、って思います。"

ここから私は本の役割について思いました

1、想像力の発射台

2、物語を紡ぐ発射台

3、大きな未来の発射台

書店で見た瞬間に、もうリアルの本が欲しい、と思って買ってしまったのですが、装丁から火に焼けた本的なところが素敵で、そしてなんといっても、その中の物語にハマりまくりました。

通常のコラボであれば、絵と文を分担し合うみたいなことかと思ってましたが、お二人のクリエイティブのバトル、つまり、賭け合わせによって、ものすごく面白いことが創発されている、そんな本でした。

1、想像力の発射台

• 本は、文字が羅列してるから、相当想像しなきゃいけない媒体なわけです。

•    よくあるのは、それが映画化されたとかドラマ化されたときに、ちょっとイメージと違うみたいなことが起きる時があるのですが、それはなぜかというと、みんながそれぞれの頭の中で想像してるからなんだと。

• だからここまで物事を想像させる物って、他に何があるんだってことだと思います。だから、想像力について、この文字面というものに制限された表現方法だからこそ、想像しなければいけない。

• だからこの想像することによって面白い。この想像すること自体がすごく面白いというふうに思わせてくれる、一番最初のメディアなんだなってことを改めて私は思いました。

2、物語を紡ぐ発射台

• 物語ってのは、ナラティブとか、ちょっとカッコつけて言うことがありますけれども、要は、人への伝え方のことなのですが

・   権力者みたいな人が現れて、みんなを巻き込んでいく物語とかがあったからこそ、権力構造が生まれたのかもしれないし

・    この集団行動を引っ張っていく、ある意味ビジョンみたいなもの、これも一つの物語を紡ぐと言うことだと思います

• だからこの物語を作る力っていうのは、大きく仲間を1つの方向に持っていくことができる、力なんだと思います

• 私がいつもお話しする、イノベーター3つのフレーム、またはリップルモデルの中では、パッション、仲間、大義、の中の、大義、について、私はみんなを引っ張っていく力、つまり物語なのかなと思っています。

• 例えばAppleの昔言ってたThink Different とか、やっぱりそれにほだされて、あ、そういう物語があるんだAppleの中には、っていうことから、やっぱり私のApple信仰が始まってしまった、ということを思います

• そういう意味でこの物語を、ゆくゆくは自分で紡ぐことができるようになるのかなと。なぜならば物語が紡がれてるからその中に、ああ、こんな物語があったら素敵だなと、それに涙を流すわけです。• ということは、自分自身でもその物語を、追体験して、さらに、そこから自分なりの物語を作ることができるってことなのだなと思いました

• この物語を作ることができるっていうのは、仲間を引き連れて、大きなムーブメントを、起こすための、人間における非常に必須の力だと私は思いました。

3、大きな未来の発射台

• まさに、又吉さんが、本は、知識を蓄えるためのものでは決してないんだと言われています。

• やっぱり受験世代とかは、普通に知識を蓄えて、本ばっかり読んでてもしょうがないよ、行動しなきゃならんよ、みたいなこと言われたりして

• だからその行動に移すためには、やっぱりこのパッションの源に火が着かなければいけないわけなのです。

・   そのためには、一番最初にお話した想像力が必要で、今はこういうことだけど、もしかしてこういうことがあった方がいいんじゃないののか、とか、もしくはこういうことが違和感があるけど、なんか変な気がする。というのは全部想像力、なんですよね。個人のの中に眠っている想像力が掻き立てられるわけです

• そして、ナラティブが出てくる。物語化して、それをどうやって伝えたらみんなに伝わるのか、私1人がこんなこと言っててもしょうがないと。

・ それはまさにパッションから仲間に移行する段階で、仲間をいかに作っていくか。そしてそこに大きな大義を作って、大きく仲間を広げていく。そのためには物語が必要なのだと学ばせて頂きました

• その先に、なぜその物語を作るか、というとでは、新しい未来を作っていくという行動に繋がるからと思います。

• で、その行動に繋がるための、ステップを、この本は、実は読んでいるうちに、想像力を掻き立てられ、さらにそこから物語を作りたくなり、さらに新たな未来の物語をね、自分で作ることができると言うことを教えて頂きました

ということで、本当に感動しましたし、凄まじくイノベータースピリッツを感じることもできました

あえて一言で言うと

又吉さんの言葉を借りて

本は大きな未来の発射台ノベーション

そんなことを思いました^ ^

参考:本: 本でした 2025年8月6日初版発行

著者 又吉直街・ヨシタケシンスケ  編集  山科博司・谷綾子・小堀数馬  発行所  株式会社ポプラ社

参考: 好者好日ホームページ 2025.08.08

ヨシタケシンスケさん✕又吉直掛さん、異色のコラボに「誰がどう受け取るか選べない。それが本の良さ」https://book.asahi.com/article/15949615

動画で観たい方はこちら

https://youtu.be/SlJVUOfful8