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宙に浮くほど軽い「超軽量素材」を開発しベンチャー企業を立ち上げた、名古屋大学大学院工学研究科 上野智永助教の言葉にイノベータースピリッツを感じました

"あの超軽い素材に、 あの空中浮遊、100万円もかってない、予算。最初、本当お金ない中でやってたんで。

僕、新しい研究にお金は必要ないと思ってます。

あんまり。

むしろお金がない方が、やっぱり考えます。

お金がない方が、この考え、一発で、そこを乗り切らないといけないので、そこに全集中できて。 

私の先生何人か、いらっしゃるんですがね。その 2人ぐらいから、端をやれと。研究は端をやれ。

我々軽い素材っていうのであれば、究極的に軽いものをやる。 それは新しいフィールドになるでしょう。"

ここから私は思いました

1、お金がないとできないバイアス

2、誰もやらないことをやる

3、新しいフィールドを創る

1、お金がないとできないバイアス

日本は米国に比べて投資額が少ないと言うことは様々なところで言われていますが、だからこそいいのものができるんだというロックスピリッツに感動しました

私がオープンイノベーションを始めた頃は、オープンイノベーションという言葉にも認知が少なかったこともあり、本当に少ない予算で始めていたことを思い出しました

ほとんど予算がないので、賞金は一切出さない、というか出せない、状況だったのですが、それを逆手にとって、我々は賞金で勝負はしない、新しいビジネスを創り上げることで勝負をするんだと、ある意味、逆の方向に思い切って舵を切ってアピールしたものの

シリコンバレーなどのVCの方などからは、そんなことでは誰も集まらないよ、などの沢山の否定的な声をいただきながら、それでもそのコンセプトで突き進んでいるうちに

一人二人と賛同者が集まってくれて、だからこそこの仕掛け作りは面白いと言ってくれた人が増えていきたことも思い出しました

そこにはきっとブレない(またはブレる余地のない)パッションの源があって、正解かどうかわからないけども、自らの意識を信じて突き進む、そんなことが伝わったのかなとも思いました

イノベーションは、むしろ制限があるからこそ、新しものが生まれる、そんなことを改めて思い出させていただいた気がしました

2、誰もやらないことをやる

上野さんの先生二人が、研究は端をやるんだということにも、深く共感しました。それは、私が思うに、誰も歩いていない道をいくのである、という心意気なのかなとも思いました

誰かの後を追いかけるのであれば、例えば莫大な予算をかけて、一気に追い抜いていくというやり方もあるかもしれませんが、誰も歩いていない道であれば、正解は何もないわけで、実はそんなに予算をかけない形でも戦う分野になりうるということでもあるかと思いました

その代わり、なんの成果も出ない可能性を、織り込み済みの中で、まさに暗闇の茨の道を、一筋のパッションの光のみで進んでいく、そんなスピリッツがないと難しいことかもしれないなあと

しかしそこに挑むことが、真のイノベータになるということなのかもしれないと思いました

3、新しいフィールドを創る

資金も人も潤沢にないからこそ、工夫に工夫を重ねて、誰もが歩かない道だからこそ、突き進む

そんなパンキッシュでロックスピリッツ溢れてる気骨、すなわちパッションの源を持っている人こそ、きっと世界にこれまで観たこともない、新フィールド自体を作っていく人になる

そんな方を、是非とも応援したい、そんな気持ちにさせていただきました

一言で言えば

お金がないからこそ全集中できるノベーション

そんなことを思いました^^

参考:ブレイクスルー 宙に浮く超軽量素材を発明!“夢の新素材”で産業に変革を起こす 2025.08.23 10:30 https://txbiz.tv-tokyo.co.jp/breakthrough/vod/post_323957