作家で俳人の、せきしろ、さんからの大喜利のやり方に衝撃を頂きました
曰く
"物事を考える場合、視点を変えると良い。自分の視点だけではなく、相手の視点、それを見ている第三者の視点などを考えると、いくつものアイディアが生まれるものだ。"
"例えば大喜利で『こんな女性アイドルは嫌だ』というお題があったとする。"
"変化させていく過程は次の通りだ。
アイドル→ 女性 → 人間 → 動物 → 生物 → 地球"
”『こんな女性アイドルは嫌だ』 ”
”「農作物を荒らす」”
”「感染症を媒介する」”
”「禁断の果実を食べた」”
"ところで、この視点を変えていく方法は何も大喜利にだけ役立つというわけではない。仕事でアイディアを出さなければいけない時、企画を考えなければいけない時、あるいはそれらに行き詰まった場合にも使える。"
ここから私は思いました
1、具体と抽象で離れたものを創る
2、離れたものの掛け合わせ
3、大喜利はイノベーション
1、具体と抽象で離れたものを創る
テレビ番組で大喜利を見たのは、笑点が最初だったと記憶してますが、なんて豊かな発想なんだろうと、毎回感心していたのを思い出します
その発想方法には、実は一つのやり方があるということに、衝撃を頂きました。
細谷功さんより、具体と抽象の往復運動により、そのものの価値が炙り出されていくスタディをさせて頂いたことがありますが
具体と抽象を使って、離れた意味合いのものを、強制的に作成することができるというのは、目から鱗が落ちる体験でした。
2、離れたものの掛け合わせ
そしてその離れたものを、掛け合わせてみる、これによって、全く新しいアイディアが生まれるとは、シュンペーターさんが言われたように、まさに新結合を生み出すことができるのだと、発見でした
しかも、元のものとの、微妙な親和性もあるので、離れているんだけれども、全く折り合わないわけではない、そんな微妙な離れ具合を作ることができるのだなあと思いました
それはまるで、アントニオ猪木とモハメッドアリの、格闘技ではあるが、全く違うスポーツの掛け合わせのような、そんなワクワク感を生み出す秘訣なのかもしれない、そんなことを思いました
3、大喜利はイノベーション
これまで、大喜利というのは、落語家さんのような、長年培った経験と勘から生み出されているのか?と思っていましたが
実は、イノベーションを創発する仕掛けとして、ある意味、その仕掛けに乗ってやってみれば、誰もが挑戦できる類のものなのかもしれないと、そんな仕組み化ができるのだなあと思いました
実は、大喜利は、イノベーションと同様に、メソッドや仕掛けがあり、それにより創発できるものなのだということと
大喜利的な考えをすることによって、イノベーションを生み出すこともできるのだという、二つの発見をさせて頂きました
一言で言えば
大喜利ノベーション
そんなことを思いました^ ^
参考:本: たとえる技術 電子版発行 2016年10月18日 著者 せきしろ 発行所 株式会社文響社
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