今日は名古屋のステーションAiにて、製造業企業のイノベーションコミュニティ「MIサロン愛知」コミュニティイベント 「オープンイノベーションの光と影」 × AICHI Manufacturing Acceleration programキックオフイベントにて講演をさせて頂きました。
さらに、2025年度のAICHI Manufacturing Acceleration Program始動を記念した同プログラム採択スタートアップ5社からピッチが行われ、さらに交流会もあり大盛り上がりでした。
私の方からは「オープンイノベーションの光と影」 と題して、オープンイノベーションを推進すると必ずぶち当たる「光」と「影」についてお話しさせていただきました。
主に以下の論点に答える形式で行いました
1、オープンイノベーションって、ちっちゃいんでしょ?
2、何からどう始めたらいいのか、わからない
3、ベンチャーと、うまく進められない
4、POCで、終わっちゃう
5、ベンチャーとの、ビジネスリスクを測りきれない
6、イノベーション組織の、あり方が揺れる
7、イノベーション組織の、予算が削られる
8、上司が邪魔をする
9、イノベーションが、理解できていない
熱くなりすぎて、最後まで到達できなかったのですが💦その後の質疑応答などで、沢山の学びをいただきました。
その中で私は思いました
1、決裁の壁をいかに越えるか
2、相手の頭の中を考える
3、最終的にはマインドセットのある人
1、決裁の壁をいかに乗り越えるか
交流会の中で沢山の皆様からお話をいただいて、めちゃくちゃ勉強になったのですが、何人もの方からこのお悩みについてはありました
若手の皆様からはすごく良い提案が沢山出てきても、どうしても決裁の壁が越えられなく当て、このままだとモチベーションが下がってしまうのではないか?
または、ベンチャー企業から見たときの、大企業が本当に動くのかどうか、本当に突き刺すためには何が必要なのか?
大企業、ベンチャー企業、両方の立場からの、オープンイノベーションにおける決裁の壁を越えることの難しさを実感いたしました
2、相手の頭の中を考える
この問題に関しては、私も千差万別の案件ごとの対応があるとは思うのですが、一つ、基本的な考え方として言えるのは、相手の頭の中を一旦考える、ということがあるかなあと思いました。
これは第ベストセラーの「伝え方が9割 佐々木圭一著 」が大好きな本なのですが、ここに書かれている一番基本的な部分かなと思っています。一番基本的なんですければとも、実はとっても深いことなのかと。
例えば、決裁権者と言われる人が思っている頭の中で一番を占めるのは、なんと言っても、お金なので、すぐに、「で、儲かるの?」と聞いてくるわけです
イノベーションがそんなにすぐに儲かるものができたら、それはもはやイノベーションではないですよ、と言いたくなるところをグッと抑えるということが何度あったことか。
もう少し、決裁賢者の頭の中を考えると、実はもう一つすごく大切な方がいるかと思います。それがお客様なのではないかと思います。
つまり、脂っこく言えば、お金を持ってきてくれる人、ってことかと。その人を、もし、味方にすることができたとしたら、決裁権者は、一旦怒られるかもしれないけども、仕方がねえなあということになることもあるかなと、思いました。
くれぐれも上司を無視して、無茶をしろという意味ではなく、そこはうまくやる方法を考えるということはできるのではないかと思いました。
3、最終的にはマインドセットのある人
そういった意見交換をされてくるというのも、実は、社内にそんなイノベーションの種が生まれ始めていて、少なくとも推進されているリーダーは、それをなんとか突破しなくてはいけないという、危機感が非常に高まっているということなのかと思いました。
オープンイノベーションの難しさや課題と言われることもあるのですが、スキルとノウハウとマインドセットが、その人個人についてしまって、引き継ぐことが難しいということもよくあるかと思います。
特に、こういったマインドセットを持っている人を、イノベーション推進の真ん中においておけるかということが、とても企業としては大切なことかと思いました
そして、日本、だけでなく、世界の製造業の総本山である、愛知県の企業が、イノベーション、オープンイノベーションに本気で取り組む人が、着実に増えてきている、そのマインドセットを持っている人が動こうもがいている、
そんな息吹のようなものを感じて、私も微力ながら何かご支援できたら嬉しいなあと思いました。
そんな話をしています。
参考:製造業企業のイノベーションコミュニティ「MIサロン愛知」コミュニティイベント 「オープンイノベーションの光と影」 × AICHI Manufacturing Acceleration programキックオフイベント 主催:愛知県 【運営】デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社 AICHI Manufacturing Acceleration program事務局https://mi-salon-amap-event.peatix.com
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