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株式会社学びデザイン代表取締役の荒木博行さんの言葉に、目から鱗が落ちる思いでした

曰く

"馬には「ミラー・ニューロン」という神経細胞の働きで、目の前にいる存在の内面を敏感に読み取る能力があると言われています。平たく言えば、馬の前では感情をごまかすことができないのです。"

"馬を前にした時、私たちは未来や過去へと浮遊する「レンズ思考」を外さなければなりません。目的も知識も手放し、馬の存在を身体を通じて感じ、そして身体を通じてやりとりしなくてはなりません。"

"「20メートル先に馬を連れていく」という大きな引力を持つ目的を一旦放置し、思考を保留する。そして自分の、そして相手の身体のメッセージを感じる。するとどうでしょう、見えてくる世界が全く変わってくるのです。"

"「レンズ思考」が先走ることをあえて抑えて、裸眼になって世界を感じてみる。そうすれば、今ここで起きている変化に敏感に気づくことができるのです。"

ここから私は思いました

1、子供の目

2、ニーチェと仲間

3、Don’t think, feel!

1、子供の目

私は子供の頃は、虫博士と言われていた時代があって、図鑑を3、4冊小脇に抱えながら、歩いている、今思えば変わった子供でもありました

そのころは、虫がとにかく大好きで、お家に連れてきては、冬にアゲハ蝶が家の中で成虫になり、家の中を飛び回っているみたいな、よく母が我慢してくれたなと思い出します

それが今では、虫はどちらかというと、苦手な部類に入ってしまって、家の中で少しでも不穏な動きがあると、ビクビクするみたいな、全く別人になってしまった気がします

この理由は、分かりませんが、私は、小さい頃の子供の目を、すっかりどこかに忘れてきてしまったのかもしれないなあと、思い出させていただきました

あらゆる物が珍しく、光り輝いていて、不思議とワクワクに満ち溢れていて、お友達である。そんな素直な目が自分にもあったなあと、もう一度取り戻したいなあと思いました

イノベーションの世界における、パッションの源はそんなところから、湧き上がってくるものなのかもしれないと思いました

2、ニーチェと仲間

真実はない、あるのは解釈だけだ、みたいなことをニーチェさんは、仰っていますが、これは、すべてのものを、なんらかの解釈をしてみていると言うことだと思います

そしてその解釈の種類は、何億通りも実はあるはずなのに、自分自身が選択した一つの解釈に縛り付けられてしまっている。そんなことが、実は、自分の素直な目を阻害してしまっているのかもしれないなあとも思いました

イノベーションの世界では、バイアスを壊せ、みんながそう思い込んでいるだけなのではないか?そこに新しい見方ができないかをラテラルシンキングしてみよう、みたいなことをよくやっていますが、なかなか簡単なことではないです

しかし、解釈次第では、それはポジティブでもあるし、ネガティブにもなりうる、と言うことを知っているだけで、さまざまなことが見えてくるのではないかと思います。

自分一人だけではなく、たくさんの人と解釈をしあう、そこに仲間がいる力を使うことも大切なのではないかとも思いました

3、Don’t think, feel!

言わずと知れたブルースリーさんの名言ですが、ここにも、深い洞察があると思いました

これはある意味、解釈さえするな、そのままを感じるだけにしろ、と言うことかと思います。

メルロ=ポンティさんの

「身体とは、世界の中にある物体ではなく、世界が立ち現れる場所である。」

(メルロ=ポンティ『知覚の現象学』1945年)にも通じることかと思いました

実は身体で感じていることこそがとても重要なのだというお話は、五感の全てを解放して感じようとしているか

それを自分自身がどう把握しているか、ある意味、マインドフルネスにも通じることなのかと思いました。

イノベーションの世界では、現場100回、3現主義、とにかく観察から始まると言うお話がありますが、その時の観察の仕方がとても大事であると言うことにつながるな

そんなことを思いました。

と言うことで、イノベーションの世界では、裸眼思考とても大切な考え方だなと、勉強させていただきました

一言で言えば

裸眼になって世界を感じてみるノベーション

そんな話をしています

参考:本: 裸眼思考 発行日 2024年9月17日 第1刷発行 著者 荒木博行   発行所 株式会社かんき出版