恐竜学者の小林快次さんに、失敗への考え方に勇気をいただきました
曰く
”私はこういう見つからなことかったことも成果だと思っています
というのは、例えば今日恐竜が見つからなかったら。明日見つかる可能性が高くなっていく。明日見つからなかったら、明後日さらに可能性が高くなっていく。
だから見つからなかったことによってどんどん次の日次の一歩で見つかる可能性がどんどん確率が上がるっていうの分かりますかね。
そうすると見つからなかった、ここにはないという確認することってすごく重要だし次のモチベーションやる気につながっていくんですね。次の一歩を簡単に踏み出すことができる。
むしろ見つからなかったことがこうワクワクにつながっていくっていうやり方をしています。”
ここから私は思いました
1、失敗は役に立つ
2、Fast Fail
3、失敗はいろどりの一つ
1、失敗は役に立つ 自分のためならず
小林さんは数々の大発見を恐竜の世界でなされてきた方ですが、このようなポリシーで動かれていたのかと感動しました
このお話を聞いて思い出したのが、ノーベル化学賞を取られた、青色LEDの天野浩さんが言われていた、自分の失敗も人のためになる、というお話です
恐竜の新しい発見をされるのは、誰も言っていないところに行かれると、小林さんはおっしゃられていましたが
たとえそこに何もなかったとしても、そこに何もないと言うことが、次の発見を探索する人には必ず役に立つことになる
そう考えることは、自分自身が失敗する恐怖から、勇気の一足を踏み出させてくれる、そんなお話になるなあと思いました
2、Fast Fail
また、これは同時に、失敗を恐れて踏み出さないことへの戒めにもなると思いました
とかくイノベーションプロジェクトでも、市場調査をやりまくっているうちに、誰かがそれをやってしまって後悔すると言うこともよくあります
特に未開の地への挑戦については、本当にそれで成果が出るんだろうなあ、などと脅されたり心の声が聞こえたときに、慎重になり過ぎてしまう、と言うことが自分も何回もありました
実は、それがたとえ失敗だったとしても、躊躇している時間と合わせたら、よっぽど効率的に次の道を見つけることができる
それをモチベーションにどんどん進んでいくと言うやり方が、新しいイノベーションを生む大きなやり方の一つになると思いました
3、失敗はいろどりの一つ
見つからないことが、ワクワクにつながる、と言うのは、まさに哲学者の三木清さんが言われるところの
人生のゴールは成功ではなく、幸せになることであり、失敗も成功も彩の一つに過ぎない、と言う言葉を思い出しました
例えば、100発100中で当たりまくるくじは、実は面白みがなくて、なかなか当たらないからこそ、当たったことが嬉しくなる
そう言う意味でも、たくさん失敗するからこそ、ワクワクが尚更高まってくるというのは、とてもよくわかりますし
むしろうまく行かなかったことの方が、人生を振り返ったときによく思い出されたり、飲み会のネタになったり
もちろん、エフェクチュエーション的には、許容範囲の失敗というところに収めておくことも大事ですが、失敗こそ彩になると考えることはとても素敵なことだと思います
だからこそ、誰も行かない未開の地へ、誰もが知らないイノベーションへ、向かうモチベーションにもなると、そんな風に思いました
ということで
一言で言えば
失敗はワクワクにつながるノベーション
そんな話をしています^ ^
参考:NHKアカデミア「小林快次(恐竜学者)」2025/12/9(火) NHKEテレ東京
https://www.web.nhk/tv/pl/series-tep-XW1RWRY45R/ep/EJ9V8L4YV7