ミンツバーグさんの経営論に関する、早稲田大学ビジネススクール教授の入山章栄さんの言葉に、痺れました
曰く
"同氏は、現代のビジネスにおいて軽視されがちだが、実は極めて重要なもの、すなわち「直感」「創造性」「考えるより、まず先に行動すること」の重要性を思い起こさせてくれる。
この主張は、先に紹介した彼の代表的論文「戦略クラフティング」に象徴的に表れている。同論文でミンツバーグ氏は、「戦略とは、陶芸家がろくろを回しながら土をこね、作品を形づくっていくプロセスに似ている」と論じる。
現実の経営における戦略形成とは、MBAの教科書にあるように「将来を予測し、きちんと計画を立て、その通りに実行する」ものではない。
むしろ陶芸家が土を触り、ろくろを回しながら作品の形を見出していくように、まず行動を起こし、予期せぬ出来事に直面しながらも修正を重ね、試行錯誤を繰り返すことで、自分たちが本当に目指したい戦略が次第に浮かび上がってくるものなのだ。"
ここから私は思いました
1、自らのパッションで行動する
2、現地現物現人
3、仲間と共に大義の戦略を形成
1、自らのパッションで行動する
企業活動においては、中期経営計画をたて、年間経営計画を立てて、それを各部署にブレイクダウンして実施していくわけですが、ディスクロージャーの意味としては、必要かもしれませんが、ごれからの激動する環境下では、それだけでは意味がないということかと思いました
"「直感」「創造性」「考えるより、まず先に行動すること」"が非常に重要となるということは、まずは自らのパッションの源や哲学がある中での、自分としての判断、そして行動がより重要となる、ということかと思います
それは、経営者自らにも必要となるという意味では、先日お話しした三木谷さんのように、自らが世界中のベンチャーと意見交換をする中で行動されるような動きもとても大切なことですし
昨日お話しした、イケアの事例のような、現場の社員自身が、自らが動いている中での違和感や気づきが、とても重要になってくる
つまり、あらゆる層において、自らのパッションに従って行動するところから、まずは始まるということかと思いました
2、現地現物現人
そうすると、最も重要なのは、市場調査や先進事例調査にお金と稼働をかけるよりも、まずは、各々の層における、失敗学の提唱者である畑村洋太郎さんが言われている現地現物現人という、ところで、どれだけ気づきが得られているかということを
各人が意識して、そしてそこからの違和感や気づきを蓄積し、検討し、共有するというアクティビティと、仕掛け作りが、非常に重要となってくるということかと思いました
昨日もお話しした通り、普通の創造者たちとしての社員たちがいる中で、各々がまず動いてみて、その中での様々な兆候を、各々のパッションに基づいて、気づきをどんどん上に上げていける、アクティビティが必要になるということに結びつくなと思いました
3、仲間と共に大義の戦略を形成
それらの現地現物現人の情報に、パッションを掛け合わせた情報をもとに、企業体における社員という仲間達で、それらを揉んでいき、さらには、それらが上層部の中でさらに揉まれて、大義としての戦略を形作る
それは、何年かに一回行われることではなく、常日頃、そのサイクルがくるくる回り続けるという、年に一回や、何年に一回というサイクルではない形で戦略が更新されるというのが、理想系ということかなかと思いました
そういう意味でも、現場の社員自身に、気づきと行動を促す"パッション"が、そしてマネジメント層ではそれらを掬い上げて検討するという"仲間"としての役割が、経営層ではそれらから上がってくるアイデアを経営戦略という大義を常日頃アップデートするというアクティビティが、リップルモデルのように必要であると思いました
それを、ミンツバーグさんが言われる、ろくろを回すが如く、どんどん作り変えていく、そんな経営がこれから求められるのかなあと思いました
一言で言えば
ろくろを回しながら形づくるノベーション
そんな話をしています^ ^
参考:本: H.ミンツバーグ経営論[増補版] 2025年11月18日 電子版発行 著者—ヘンリー・ミンツバーグ 編訳者—DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部 発行所—ダイヤモンド社