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カナダのモントリオールにあるマギル大学クレグホーン寄付講座教授兼経営学大学院教授のミンツバーグさんのお話に、企業の立て直しの主役は誰なのかについて大いなる示唆を頂きました

曰く

"企業の立て直しは、いまやトップダウンでもボトムアップでもない。「ミドルアウト」でいくべきである。つまり、ミドルマネジャー同士が手を携え、組織を変革していくのだ。

 「執行役員でもない人たちが、ほとんど自然発生的に、ささやかな取り組みを始めたところで、一大変革が本当に起こるのだろうか」。

このような疑問が浮かぶようなら、ぜひ思い出してほしい。米国独立戦争では茶会が、フランス大革命では少数の受刑者を救おうとする刑務所襲撃が、それぞれ発端であった。 

職場内の学習やパフォーマンスに詳しいピーター・ブロックは、2008年秋に上梓された Communityの中で、こう記している。

「コミュニティ内で、何らかの改善がなされ、その効果が長続きするのは、たいてい市民たちが自分たちの力に目覚めた場合である。(中略)

それは、彼ら彼女らが、専門家や選ばれしリーダーが何かしてくれると待つのをやめて、みずから立ち上げることを決意した時である」"

ここから私は思いました

1、トップ依存の他人軸

2、パッションの源の自分軸

3、草の根の力と仲間

1、トップ依存の他人軸

企業変革の鍵を握るのはトップなので、トップがいかに変革意識を持つことが大切である、とは思いますが、では、トップが変革意識を持てていない会社に勤めている場合は、諦めるしかないのか?その課題感に明確に答えていただけた気がしました。

私はトップでも執行役員でもなんでもなかったので、自身が思うことをどうやったらその会社の特徴を活用して進められるのか?ということに、常日頃腐心していたことを思いだしました。

ある意味、トップが変わらなきゃいけない、うちの上司はイケテイナイから、変革が進まない、と夜の席で盛り上がるのは楽しいのですが、それは、結局、トップや上司の他人軸で考えているということに気がつく必要があるかなあと思いました

2、パッションの源の自分軸

私の場合、会社生活が長くなるとどうしても、お客様第一とか、会社のために、という気持ちが強くなりすぎたり、あるいは日々のミッションをこなすのに一杯一杯になってしまい

自分自身が何をやりたいのか、自分としてどう考えるのか、ということを考えるひまも習慣も無くなってしまう、ということが、ままありました

そのうちに自分はなんのためにこんなに一生懸命やってるんだろう、みたいな気持ちが湧いてきて、そのためには、自分自身のパッションの源を一度見つめてみる必要があると、思っていました

しかし、今回のミドルアウトのお話は、自分のためだけではなく、実は会社という組織活動においても、各々が自分の力に目覚める必要があるというお話は、とても大切なことなのだということを、改めて教えて頂いた気がしました

3、草の根の力と仲間

"執行役員でもない人たちが、ほとんど自然発生的に、ささやかな取り組み"と言われるように、草の根活動をミドル自ら起こしていくということが、企業変革の大きな鍵となるということには、とても勇気をいただきました

私が以前立ち上げた、世界20都市のオープンイノベーションコンテストや、700人の社内イノベーションWGは、全て草の根運動から、始まっていました

まずは仲間に声をかけて、小さく始めながら、そのうちに、仲間とも仲の良かったお客様にも、その輪を広げていくことで、レピュテーションがどんどん広がって、全社的な活動に広がっていったという意味では、まさにミドルアウトだったのかなと思います

私の大好きなレミゼラブルの民衆の歌も、市民が自らの力に目覚めて立ち上がる歌なので、まさにミドルアウトの歌なのかもしれないなあと思いました

ということで

ミドルマネジメントが、自らの力に目覚めて、草の根で動き出すことが、企業変革の鍵となるとのお話は勇気を頂ける話でした

一言で言えば

ミドルアウト・ノベーション

そんな話をしています^ ^

参考:本: H.ミンツバーグ経営論[増補版] 2025年11月18日 電子版発行 著者—ヘンリー・ミンツバーグ 編訳者—DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部 発行所—ダイヤモンド社