心理学者であり教育学博士の京都大学名誉教授の河合 隼雄さんの、最後の講義に、感動とともに、新たなコンサルテーションの可能性を教えて頂きました
曰く
"コンステレーションというのは、星座ですね。あの空にある星座なんですが、それを意味します"
"コンステーションということは、ユング派の人がよく使う言葉で、私がユング研究所にいて、学んだことの非常に大事なことの一つだと思います"
"その中で、特に注目したいのは、 ユングは、共時性と我々略してましたが、シンクロニシティという言葉をいいます。このシンクロニシティとは、ユングが言ってますように、何か同時的に不思議なことがパッと起こると、そしてそれは因果的に説明できないと。どうしても因果的に説明できない。"
"私は思うんですが、あの人間がですね。あの自分のことを考えたり、他人のことを考えたりするときに、あの因果的に考えすぎるというあの間違いを起こしたんじゃないかというふうに思います。"
"コンステレーションというのは、私がそう読んだのだというふうにこれ言えるところが面白いところだと思います。コンステレーションの読みという中に、その人の個性が入ってくるというところが、これが私は非常に意味を持っているんじゃないかと。だから私はこう読んだとこう言うべきだと思うんです。"
ここから私は思いました
1、因果論の限界
2、新たな関係性の発見で因果を超える
3、自らの個性が大事
1、因果論の限界
衝撃的なお話を頂き、心から感動したのですが、人は物事に原因があって結果が生まれると言う、因果論に縛られ過ぎているのではないか、というお話でした。
イノベーションプロジェクトにおいても、お客様への提案にしても、まずは、お客様のペインを把握して、さらに表には出てきていない真の課題をふかぼることで、そこに解決策をあてることで、価値が生まれる
ということを基本であるし、原理原則と考えてきた私には、天地をひっくり返すほどの、コペルニクス的転回とも言える話だなあと思いました
しかし確かに、課題の深掘りをしても、どうしても真の課題がわからない、たどり着けないということも、一方ではありましたので、それへの処方箋としてコンステレーションがあるのかという驚きの発見をさせていただきました
2、新たな関係性の発見で因果を超える
コンステレーションの鍵を握るのは、因果関係ではなく、単なる関係性であるところに、一筋の光を感じました
それは因果関係も含んでも良くて、もっと幅広に、関係性のある主体や出来事などをとにかく抽出して、その関係性が今どうなっているのか、さらには、新たな関係性に組み替えることをさまざまにやってみることで、新たな関係性を創発していく、そんな営みかと思いました
ユングが知らずに曼荼羅の絵を描いてしまっていたように、そこに解釈を加えずに関係性を見えるかしていくことがまずは第一歩かと思いました
それを鳥瞰することで、新たな関係性を創発する、かなりイノベーティブなやり方なのかと思いました
これは解決策に直接的に進む因果論とは違って、自然に湧き上がってくることを待つやり方なので、期限が決められてたりすると、あまり効果はないかもしれない
でもそこから浮かび上がってくる、何らかの新たなつながりが、これまでにない仕組みや、気持ちを誘発してくるそんなソリューションなのかなあと思いました
3、自らの個性が大事
そしてその新たな関係性を読みたく鍵となるのは、実は自分自身にあるということが、またとても興味深い話として心に残りました
つまり、コンステレーションは、自分自身のパッションの源に照らし合わせて、個人個人での読み解き方がとても大事になってくる
それは、心理療法などでは、相談者自身の気づきを促すということにも通じるし、コンサルテーションでは、お客様自身に気づいてもらう、ということにつながるのかもしれないなあと思いました
ということで、心理学的にはユング、組織論的にはベンヤミンが、唱えているコンステレーションは、因果的解決の限界を越える、新たな関係性を見つけるイノベーション手法として、とても重要な方法だと思いました
一言で言えば
コンステレーション・ノベーション
心に留めておきたいお話でした^ ^
参考: おとなのEテレタイムマシン <現代ジャーナル>河合隼雄の最終講義~こころを探る~(1992年放送)2026/1/31(土)PM10:00~PM10:49地デジ021 NHKEテレ東京 https://www.web.nhk/tv/pl/series-tep-NL2MGZPNVN/ep/GX2V5K8XJN