セリで落としてから2時間以内の魚の販売を実現する魚太郎社長の梶山美也さんの、成功の秘訣に心震えました
曰く
"私と海の男たちという変わった組み合わせが良かったんではないかと思うんです。
私ぐらいのマーケターは、東京にはもちろんたくさんいらっしゃるでしょうし
ああいった 荒くれ者の海の男たちは、地方の海に行けば、たくさんいますよね。
ただ、この 2つが合わさるってなかなかないことのような気がします。 "
ここから私は思いました
1、異種格闘技
2、大義は同じ
3、軋轢を乗り越えるパッション
1、異種格闘技
アントニオ猪木さんとモハメドアリさんが戦ってアリキックが生まれたように、またさらにアントニオ猪木さんと熊殺しのウィリーさんが戦われて伝説になったように、全く異種の者が格闘することによって新しい価値が生まれる
というのはシュンペーターさんの新結合においても同じことですが、今回の魚太郎の梶山社長のお話は、まさにその大切さをおしえて頂きました
これはまさにオープンイノベーションの一つの形なわけですが、私はUFO型オープンイノベーションと呼んでいます。荒くれ者の海の男たちと、パーハイアットの敏腕マーケター、この二つが合わさることは
例えば、ミッシングピース型オープンイノベーションねは、あり得ないと思います。今回のケースもそうですが、ある意味、父親の跡を継ぐというセレンディピティを、ニーチェの解釈論でポジティブに捉えてものにした、そんな偶然がない限り生まれない未確認飛行物体との遭遇だったと思います
でも実は、UFO型オープンイノベーションほ、意図的にセレンディピティの場をたくさん設けることで、それが発生する確率を高めることができるとも思ってます
個人であれば、たくさんのいろんなベンチャーやイベントや、人に会う、組織的には強制発想ワーキングなどを行う、私が主催しているSEEも実は、あえて業種を絞らずに様々なベンチャーさんに来て頂いているのは、効率性よりもセレンディピティによるイノベーションを目指したいからと言うのもあります
いずれにしても、この異種格闘技の仕組みをいかに個人や組織に入れるのかは、イノベーションをおこしたい人や組織に一つの重要なメッセージとなると思いました
2、大義は同じ
全くタイプの違うオープンイノベーションを成功させれ秘訣の一つに、大義が同じかどうかを問う、ということがあります。
環境もやり方も人の種類も違う企業同士のオープンイノベーションは、摩擦ばっかりになりますが、そこで唯一と拠り所は、目指すべき大義が同じかと言うことかと思います
魚太郎の場合、海の荒くれ者も、ホテルのマーケターも、目指すべき大義は、魚太郎の発展と言うところが、ある意味唯一の拠り所だったのではないかと思います
だからこそ、徹底的な軋轢はあったものの、その大義に基づいた成果が少しずつ見えてきたら、その軋轢がなくなっていったということが起こったのかと思います
そういう意味では、オープンイノベーションにおいても小さな成果でいいので、それを積み重ねていく、ということも大切だと思います
大きな大義のもとに、小さな事で成果を積み重ねられた、もしかしたら魚太郎においてもそんなことがあっだのではないかととも思いました
3、軋轢を乗り越えるパッション
梶山さんからのお話でもあひましたが、とにかくUFO型オープンイノベーションではとくに、軋轢がたくさん起きると思います
それを乗り越えるためには、先ほどの大義のもとに、リーダーや経営者の、なんとしても軋轢を乗り越えるというパッションに尽きる気がしました
成功されたベンチャー企業家が必ず言われる、諦めなかったから、という言葉がここで響いてきます
オープンイノベーションだろうが、イノベーションだろうが、新しいことを始めるときには、必ず軋轢が出てくるのは必然だと思います
でもそれを、乗り越えるのは、現場のリーダーのパッション以外にはないと思います。その人の人生を背負った、パッションの源が、どこにあって、どの琴線に触れてやられているのか、そんなことがとても大切になるなあと
梶山社長の決して諦めないパッションを見させて頂き思い感動しました
ということで
大義が同じな、異種格闘技へ踏み出し、軋轢をパッシャンで乗り越える、めちゃくちゃイノベーターなお話と思いました
ひとことでいうと
この 2つが合わさるってなかなかないノベーション
そんなことを思いました^ ^
参考:テレ東ビズ カンブリア給電 “ぴちぴち戦略”で大躍進 魚太郎 鮮度革命の舞台裏 2024.12.26 https://txbiz.tv-tokyo.co.jp/cambria/vod/post_309526
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