失敗学の提唱者で東京大学名誉教授の畑村洋太郎さんの、本当にわかるとは、どういうことなのかに、感動しました
曰く
"すなわち、「現地」「現物」「現人」の「三現」を基本とするということです。
つまり、意欲を持って現場に足を運び、そこで現物を直接観察したり現場にいる人の話に真摯に耳を傾けるという方法です。これなしには、物事の本質を見ることはできません。
つまり、なにかしらの目的意識を持って、実際の体験の中で自分自身でなにかを感じたり自分の頭で主体的に考えることが大事なのです。
そのように行動している人だけが、どんな状況にも柔軟に対応できる本当の知力、本当の知識を体得できるし、これを生かしてまったくのゼロの状態からでも新たなものを創造できるのです。"
ここから私は思いました
1、3現の現場100回
2、主体的なパッション
3、3現×パッション=創造
失敗学の権威から、本当にわかるとはどういうことなのか?何が本当に大切なことなのかを、改めて教えて頂きました
最も重要なことは、現場、現物、現人である、3現だ、ということは現場100回をいつもお話ししてる私としては、さらに付け加えるべき要素だなと改めて思いました
現場に行くこと、だけではなく、そこにある物体に触れること、そして、そこにいる、またはいた人に話を聞くこと、これこそが原理原則なのだと、改めて感動しました
そしてその際に、何も考えずにとにかく行ってみよう、ではなく、何らかの仮説を持った上でいくということが大事なのだと、そしてそれを検証してアップデートしたものを次にまた持っていくという
リーンスタートアップのまさに仮説検証サイクルを回すということが、大事なのだなと、そして、ニーチェの解釈論のとおり、現場の解釈は千差万別なので、実は違う解釈をすることで、現場の見え方が全然変わって見えることもあるとも思います
それは、なぜを繰り返すロジカルシンキング、そもそもを問うラテラルシンキング、本当にそうか?を疑うクリティカルシンキング、これを念頭に入れて現場を見ることなのだなと、改めて思いました
それを繰り返しすることによって、初めて知力がうまれ、そこから本当の知識を手に入れることができ、そして初めて新たな創造ができるようになる、という言葉は
新しいものを創造するとは、それだけの現場100回をやった上ではじめて生まれるのだということが、心に沁みました
一言で言うと、
「3現」の現場100回が新たな創造をするノベーション
そんなことを思いました^ ^
参考:本: 畑村式「わかる」技術 二〇一二年二月一日発行 畑村洋太郎 2012 発行者 発行所 株式会社講談社
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