ロンドン・ビジネススクール客員教授のゲイリー・ハメルさんの、"能力のピラミッド"にこれからのマネージャーの役割を教えて頂きました
曰く
"これまでの歴史をとおしてマネジャーは、組織目標の達成に向けて社内の人材に従順さ、勤勉さ、専門性を発揮させることが自分の主な任務だと考えてきた。
今日では、「組織が第一で人はその次」という前提を覆す必要がある。「どうすれば社員にもっと組織に尽くしてもらえるだろうか」ではなく「社員が仕事に傾ける並外れた資質に見合う組織をどう築くか」と自問する必要がある。
単刀直入に述べるなら、今日のマネジャーにとって最も大切な仕事は、卓越した貢献を引き出し、情熱、想像力、主体性を使う価値のある職場環境を生み出すことである"
ここから私は思いました
1、これまでの適応型人材
→従順さ、勤勉さ、専門性
2、これからの進化型人材
→情熱、想像力、主体性
3、最も上位は情熱を引き出すこと
→パッションの源と、自分軸と他人軸
太刀川さんの進化思考による、生物は適応と進化を繰り返すフレームから考えて、"能力のピラミッド"の下位3層の、従順さ、勤勉さ、専門性においては、企業の適応を促進するものとして、これまで重要視されてきたものだなあと思いました
ここでは、定量的指標を扱いやすいということもあるかと思いますが、今でも企業の評価指標に使われている項目に重おます
それに対して、"能力のピラミッド"の上位3層は、進化思考における、進化側に必要とされる能力だなあと思いました
この能力は、いわゆるイノベーターと言われる人にまさに必要とされる能力とかなり親和性が高く思えます
これからの先の予測が難しい世の中では、このような特徴のある人たちが、働きやすく評価されやすい環境にしていく必要があるというのは、とても先見性に溢れた見解だなあと思いました
そして、最も最上位に位置するのが、情熱、であるということにも、感動しました。つまり、組織がいかにメンバーの情熱に火をつけられるか、または、情熱を持ってる人が働きたいと思える環境か、そういうことがとても重要になっていると
逆にいうと、個人から見ると、情熱にいかに火をつけて、人生を生きてるかということが、とても重要な世の中になるということがと思いました
そのためには、自らの情熱を理解することから始めることかなと思います。いつもお話ししている、自らの情熱のポートフォリオを明確化して、それに今の力をかけていることが乗っ化ているのか?
さらには、自分軸と他人軸のベンズの真ん中に、ちゃんと自分の情熱が乗っかっているか?ということが、重要になってくるのだと改めて思いました
マネージャーや組織側からすると、情熱を爆発させることができる環境を用意できているか?ということになると思います
逆にいうと、そういう環境を提供できる企業が、これからの時代は生き残っていけるのかもなと、そんなことを思いました
"能力のピラミッド"の上位3層ノベーション
そんなことを話しています^ ^
参考: 本:経営は何をすべきか 生き残るための5つの課題 2013年2月21日 著者 ゲイリー・ハメル 訳者 有賀裕子 発行所 ダイヤモンド社
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