臨床教育学者で犯罪者の更生について研究と実践をされてきた岡本茂樹さんの言葉に衝撃を受けました
曰く
"最初に反省させてはいけないのです"
"反省させるだけだと、なぜ自分が問題を起こしたのかを考えることになりません。言い換えれば、反省は、自分の内面と向き合う機会(チャンス)を奪っているのです"
"反省させるのではなく、「なぜこの子(あるいは自分)は問題行動を起こしたのだろうか」と周囲の大人がいっしょに考える視点を持つことが必要です"
ここから私は、これはイノベーション活動などにおける失敗に対する対応にも、とても役に立つなと思いました
1、正直に話せる環境を創る
2、Why Why分析
3、真の課題を発見する
何らかの失敗をした際には、とかく謝罪をすることによって、すぐに誠意を見せるということに頭が行きがちだなとつくづく思いました
でもそこで誠意をみせることも大事ですが、本当に必要なことは、次に繋がるアクションを起こせるかということなんだなと
そのためには、失敗をした人は、ただでさえ追い詰められている状況なので、その失敗の本当の原因を探るためには、まずは、安全な環境であるということを認識させる必要があるなと
その上で、どうしてそんなことになってしまったのか?どんな感情や出来事があったからそうなったのかを、いわゆる Why Why分析で寄り添いながら明らかにしていく
それによって、本当の真の原因が見えてくるところまで掘り下げて、それを掴むことができれば、必ず次のステップを上がることができる
それは、個人でも組織でも、何らかの失敗をした人への対応としては、同じなんだなと
それで初めて、失敗を前向きな経験として、意味のある積み重ねをすることができるんだなと
これはイノベーションのような、とにかく失敗しても前に進めなくてはならないことには、人、組織に、とても大事なことだなと、思わせて頂きました
そんな話をしています
参考:書籍: 反省させると犯罪者になります 発行 2013年11月15日 著者 岡本茂樹 発行所 株式会社新潮社
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