東京大学大学院教授の山本芳久さんによるアリストテレスの友愛の考え方に感動しました
曰く
"人柄の良さに基づいた友愛が1番良いけども、それ以外にも有用性とか快楽に基づいた様々な人と人との繋がりがある"
"その全てをグラデーションをつけつつ良いものとして認めていく、そこにアリストテレスの考え方の善いところがあるのではないかと思います"
ここから私は、イノベーター3つのフレーム(パッション、仲間、大義)における、仲間との在り方について大切にしたいことを思いました
1、有用性友愛は成功を連れてきてくれる
2、快楽友愛は和を連れてきてくれる
3、人柄友愛は幸せを連れてきてくれる
イノベーションにおいて、一人でできないところを仲間がいることによって実現できる、といつも言ってますが、それは有用性の友愛なんだなと
でも、仲間として皆が一生懸命にやってもらうためには、快楽の友愛として和を大切にすることも必要だし
もっと本質的で見えにくい本当の価値だったり、時間が立たないとわからないような見えない価値を、教えてくれるような人柄の友愛があるんだなと
ともすると会社の評価は、有用性に偏りがちな気もしますが、最も遠そうな人柄の友愛を、どうやって見えるかしていくのかということが、難しいけど、大事なんだなと感じました
人生のゴールは成功じゃない、幸福だ。は三木清さんの言葉ですが
それから考えると、人生で1番大切な友愛は、人柄の友愛なのかなとも思います
しかしながら、イノベーションを行う組織体として、持続していくためには、有用性、快楽な友愛も必要になるので
3つの友愛をバランスよく持ち続けることが大事なんだなとつくづく思いました
会社のゴールは幸福だ、とすると、1番の評価項目は、人柄の友愛になる、そんな世の中も出現するのかもしれない
特に人柄の友愛は、組織体では測定が難しそうなので、この分野はまだまだイノベーションの余地がある様な気がしました
全世界一世帯当たり一法人化の、誰もが新しい価値を生み出せる時代の、評価は人柄の友愛度になる
のかもしれないなと
そんな話をしています^ ^
参考:NHKEテレ東京 100分de名著 アリストテレス“ニコマコス倫理学” (4)「“友愛”とは何か」
初回放送日: 2022年5月23日 https://www.nhk.jp/p/meicho/ts/XZGWLG117Y/episode/te/183XQ3RWWX/
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