ピアニストの清塚信也さんのライブがめちゃくちゃ楽しくて素晴らしくて、その秘密の一端に、お笑いとの融合があったと知り感動しました
曰く
"そうやって考えてみると、「大衆文化の進化系」であるお笑いに慣れ親しんだ日本人が、「貴族文化の象徴」であるクラシックを簡単に理解できるわけがないなとも思うんです(笑)。"
"要は、笑わせないと日本人は聴いてくれないということを、割と早い段階から思ったんですよね"
"お笑いとクラシックは一緒なんですよ。「この1音」というのを、的確なタイミングと強さで届けられなければ、もう台無しという。共通のストイックさをものすごく感じますね。"
ここから私はこれはまさにイノベーション手法だなと思いました
1、ローカライズ
現地のニーズに合わせる
2、異種格闘技
組み合わせの妙
3、抽象化した強みを活かす
強みのシフト
タイムマシーンビジネスなど、先人事例を展開するときに、必要なのは、風土、制度、言語などを輸入するローカルに合わせるということをやりますが
清塚さんは貴族文化であるクラシックを日本の民衆文化に合わせるためには、お笑いが必要であるという、めちゃくちゃイノベーティブなローカライズだなあと目から鱗が落ちました
また、アントニオ猪木とモハメドアリの異種格闘技のように、かけ離れた異種を掛け合わせることによって、これまでにない価値がでてくる
シュンペーターいうところの、既存のアイデアと既存のアイデアを、掛け合わせると、新しいアイデアが生まれるという意味で
お笑いとクラシックというのは、民衆的なお笑いと、貴族的なクラシックという意味でも、もっともかけ離れたものを掛け合わせるという意味で、めちゃくちゃ面白い価値が生まれてるんだなと
さらには、企業が新たな分野を目指す際に、よく自らの強みのある分野が飽和してしまった際に、その強みを抽象化して他分野でも使えないかというシフトを検討することもありますが
お笑いとクラシックには、ある音を的確な強さと音で届けるということに関しては、同じであることから、
清塚さんにとってはお笑いも、自らのピアノで培った強みをお笑いにシフトすることができるということなのか、だからあんなに素晴らしいお話なのかと、まさに膝を打ってしまいました
イノベーションにおける、ローカライズ、異種格闘技、そして、シフトの3つをまさにものにされているんだなあと
だからあんなに素晴らしいコンサートになってるんだと
イノベーターぶりにめちゃくちゃ感動しました
クラシック✖️お笑いノベーション
これは本当に新しい扉を開く革命なのではないか、そんなことまで思う素敵なコンサートでした
そんな話をしています^ ^
参考:cinra.net ピアニスト・清塚信也はなぜバラエティ番組に出る?意外な狙いhttps://www.cinra.net/article/interview-201908-kiyozukashinya_yjmyk
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