NHK交響楽団主席指揮者のファビオ・ルイージさんの言葉に、イノベーションマネジメントについて考えさせられました
曰く
"オーケストラと向き合う時、私は自分の個性を主張しないようにします。"
"作曲家の思い、狙いを尊重するよう求めると、オーケストラはついてきてくれるのです。"
"私個人の考えで楽団員を振り回す事はありません。
それが私の指揮のやり方です。"
ここから私はイノベーターのマネージメントについて考えてみました
1、まずバスに乗る
2、大義を共にする
3、大義へ溢れるパッション
ビジョナリーカンパニー2のジムコリンズさんの"適切な人をバスに乗せる"話を思い出しました
戦略をあらかじめ決めない、まずは適切な人をバスに乗せることなのだと
なぜなら、選ばれたイノベーターは各々が強烈な信念を持ち、何かを押し付けようとしても反発するだけだからなのかもと
オープンイノベーションを推進していた際に、感じていたのは、人は与えられるとパッションが湧かない、自ら発見することでパッションが沸く、ということでした
そのためには、まずはバスに乗って頂き、そして大きな方向性だけを示すだけなのかと
その大きな方向性は、みんなが納得するレベルにまで抽象化して、原理原則に基づいていること、すなわち大義といったものかと
ルイージさんにおいては、それが作曲家の思い、ということなのだなと
それに寄り添うことは、おそらく誰からも反対はないだろうなと
そして、それをさらに各々から増幅させて、そして全体としてコーディネートしていく
そこにマネージャーのまさに腕が試されるのかと思いました
きっと、メンバの皆様がルイージさんについていこうと思うのは、
大義のところで、作曲家の思いを理解しようとしていることは、ルイージさんは誰にも負けない程のパッションを持っていると感じることなのではないかと
そのパッションと、大義が、きっと仲間としてのイノベーターを引っ張っていく原動力なのではないかと
決して、具体的なイノベーションや、戦略や、戦術についていくのではない
大義が示され、それを実現しようとするパッションの熱さと理解に、仲間がついてくる
イノベーターのマネジメントは、そこが肝、なのかもしれないなと
改めて思いました
そんな話をしています^ ^
参考: スイッチインタビュー「ヤマザキマリ×ファビオ・ルイージ」EP1 初回放送日: 2023年12月22日 https://www.nhk.jp/p/switch-int/ts/K7Y4X59JG7/episode/te/92747X9MK6/