SCB RADIO#99は『ストーリーは世界を滅ぼすのか!?』です。『ストーリーが世界を滅ぼす』 で提言された、物語が持つ強烈な力が世界を滅ぼすかもしれないという説。普段から、文学作品に親しみ、そのストーリーテリングにポジティブな側面ばかりをみていたのかもしれないなと思いました。この本をテーマに様々な視点を交換する回となりました。良かったら、最後まで聴いてもらえると嬉しいです。 -テーマ作品紹介- なぜ私たちはあの人の論破にだまされるのか。事実と物語は混ぜるな危険!
陰謀論とフェイクが溢れる世界で生き抜く「武器としての思考法」。文明を築くのに一役を買ったストーリーテリング。その伝統あるストーリーテリングが近い将来文明を破壊するかもしれない。
ストーリーテリングアニマルである私たち人間の文明にとって、ストーリーは必要不可欠な道具であり、数え切れない書物がストーリーの長所を賛美する。ところが本書の著者ジョナサン・ゴットシャルは、ストーリーテリングにはもはや無視できない悪しき側面があると主張する。主人公と主人公に対立する存在、善と悪という対立を描きがちなストーリー。短絡な合理的思考を促しがちなストーリー。社会が成功するか失敗するかはそうしたストーリーの悪しき側面をどう扱うかにかかっている。陰謀論、フェイクニュースなど、SNSのような新しいテクノロジーがストーリーを拡散させ、事実と作り話を区別することはほとんど不可能になった。人間にとって大切な財産であるストーリーが最大の脅威でもあるのはなぜなのか、著者は説得力をもって明らかにする。「ストーリーで世界を変えるにはどうしたらいいか」という問いかけをやめ、「ストーリーから世界を救うにはどうしたらいいか」と問いかける書。