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今年2021年は、メキシコの歴史において重要ないくつかの出来事の節目にあたる年です。例えば、メキシコが国家として独立を達成してから今年で200年が経ちました。また、アステカ王国の終焉と植民地時代の始まりを告げたテノチティトラン陥落から500年が経過した年でもあります。日本の世界史の教科書などでは「スペインによるアステカ王国の征服」と教わることも多いこの歴史的出来事の意味合いについて、メキシコ史やアステカ王国史を専門にする歴史研究者・井上幸孝先生の知見からお話し頂きます。

井上幸孝先生は、専修大学国際コミュニケーション学部の教授でいらっしゃいます。大阪外国語大学卒業後、メキシコ国立自治大学留学を経て、神戸市外国語大学大学院で博士号を取得。2008年から専修大学の教員としてラテンアメリカ文化やスペイン語の講義を担当されています。専門は歴史学で、メキシコ史、アステカ王国史、先住民史料論、など多岐に渡ります。また、編集や監修に携わった書籍は日本語、スペイン語ともに多数で、日本とメキシコ共同の学術プロジェクトにも数多く参与されています。