57年前メキシコへ渡り、メヒコ州を拠点に長年考古学の研究に携わる日本人女性がいます。
本日ゲストにお迎えする杉浦洋子先生は、メキシコ国立自治大学で人類学博士号を取得し、メキシコの研究者国家認定制度等級3に認定された研究者です。
杉浦洋子先生は、日本におけるメソアメリカ考古学研究のパイオニアです。1965年にメキシコへ渡りイベロアメリカ大学人類学部に入学。その後国立歴史人類学研究所(1966年-1969年)で人類学を専攻し、メキシコ国立自治大学で同博士号を取得。チチェン・イッツア遺跡、クイクイルコ遺跡、エズナ遺跡、トラパコヤ遺跡の発掘調査など、数多くの人類学研究に携わってきました。
1977年からはトルーカ盆地考古学プロジェクトをスタートさせ、あらゆる調査を通じて同エリアの歴史の解明、伝統的知識・文化の民族誌の記録、メキシコ文化遺産の保護と管理を推し進めました。また45年間に渡るその功績を讃えるトルーカ盆地の湖の文化ミュージアムが開館予定です。
杉浦先生は1975年から2017年にかけてメキシコ国立自治大学人類学研究所専任主任研究員として活躍。現在は コレヒオ・メヒケンセ研究所特別研究教授を務められています。長年研究を続けられ、これまで専門分野にかかる130以上の出版物を執筆されてきました。