山形県鶴岡市のベテラン漁師、鈴木重作さんをゲストにお招きし、歩きながら1時間、対談する。
山形県南部、小波渡(こばと)から船を出す鈴木重作さん(66)。この道49年のベテラン漁師。代々、漁師の家に生まれ育ち、高校卒業後は遠洋船に乗ってイカやマグロを一年中追いかける漁師だった。 26歳で帰郷し、「延縄(はえなわ)漁」に転身。当時、浜は大漁に沸く一方で、酒を飲めば漁師たちから飛び出すのは「魚が安い」という愚痴ばかり。品質は二の次で量を追い求め、安値に泣く漁業に強烈な疑問を感じる。 以来、タイを活かしたまま築地に運ぶ方法を確立したり、トラフグの稚魚放流をしたり、足が早くて生では食べられていなかったサワラを活締めしてブランド化したりと、刻々と変わる海にしたがって数々の挑戦を続けてきた。「経済至上主義は限度を知らないが、すべてのものには終わりがある。限りある魚、限りある漁場を分け合い、息子たちが海と共存共栄する漁師であってほしい」と語る。
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ポケットマルシェ代表の高橋博之が、社会を“生きる“ゲストと対談する「高橋博之の歩くラジオ」。ゲストのみなさんは、農家・漁師、起業家、研究者、行政官、メディア、NPO、学生……と様々な立場から、自分たちの生活する場、自分たちの生きる社会をよりよくしていこうと、熱い想いや強い志をもって働きかけている方々です。
「高橋博之の歩くラジオ」では、あらゆる角度から社会についての議論が交わされ、心に響く言葉が生まれています。自分の“生きる“日々を振り返って、ちょっと立ち止まって考えたり、背中を押してもらったり。このラジオが、そんなきっかけになることを願っています。
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