ギャップって大事だと思いませんか?
ひとつ前のエピソードでお話したんですけど、かっこいい人ってギャップがある人が多い気がするんです。
サッカー部に入ってなくて全然サッカーできなさそうなおとなしいクラスメイトが、一年に一回あるクラスマッチで無理やり補欠としてメンバーに入れられてしまった。もちろんそのクラスメイトはずっと出場できず、いけいけなサッカー部の人達が出場していた。運よく決勝まで進むが、準決勝でクラスのエースストライカーのチャラ男が足をくじいてしまう。決勝の大舞台でそのおとなしいクラスメイトが出場しなければならなくなった。決勝の舞台ということで、予選とは違いほとんどのクラスメイトがサッカーの試合を見に来ていた。盛り上がるコート外をよそに、コート内のチームメンバーは意気消沈していた。「メンバー1人かけたようなもんだろ...」ため息をかき消すように試合開始のホイッスルが鳴る。あっという間だった。「びゅっ!」足にあったボールがなくなっている。前を見るとあのおとなしいクラスメイトが一人で相手チームの中に入っていく。彼の足元にはボールが。チーターのように走る彼はとてつもないスピードで相手陣営をすり抜けていく。5秒間、チームの誰一人として動く者はなく、周りの歓声を聞いてようやくわかった。控え選手の彼が英雄になる瞬間を。
今回はこういうことの、半分くらいを話します。