Text by Osamu Saito, Miduho Morita(2021.3.7) Narration by Miho S. (2021.3.16)
N1) COVID-19にかかった後、同じような症状に悩んでいる人がたくさんいます。
これらはCOVID-19の後遺症ではないかと考えられています。
N2)日本の国立国際医療研究センターが、COVID-19に感染した後、どんな症状があるか調べました。
退院した患者63人のうち、なにかの症状があると答えた人は、76%でした。
主な症状はせき、呼吸困難、だるさ、嗅覚障害、味覚障害です。脱毛もあります。
症状があると回答した人のうち、COVID-19を発症してから2ヶ月後に症状がある人は48%、4ヶ月後にも症状が続いている人は27%いました。
N3)イタリアからの報告では、コロナの発症の2ヶ月後でも87%の人に症状が残っていました。(143人の調査)
多い症状は、体のだるさ、呼吸のくるしさです。そのほかにも次のような症状があると答える人がいます。COVID-19の感染が影響している可能性があります。
関節の痛み、胸の痛み、せき、嗅覚障害、目や口の乾燥、鼻炎、眼球充血、味覚障害、頭痛、食欲不振、めまい、筋肉痛、喉の痛み、下痢。
N4)COVID-19の症状が重症か軽症かと、後遺症が重いかどうかは、一致していないと言われています。
忘れてしまう、覚えることができなくなった、という人もいて、記憶障害の疑いがあります。
N5)これらの症状の原因は、まだわかっていません。COVID-19が治った後、もと通りに仕事ができない人や、日常生活で困っている人たちがいます。まだ少ないですが、後遺症について相談に乗ってくれる病院やクリニックもあるようです。
専門家は、COVID-19が治った後も、激しい運動をしないこと、無理をしないことが大事だと言っています。あなたが感染したら自分の体を大事にしましょう。周りの人で感染した人がいたら気づかいましょう。