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Description

今回のウクライナ情勢を受け、Dialogue Radioは人々のストーリーを届けることで貢献したいと考えています。今回は、現在カナダ在住のウクライナ人女性サシャ(Sasha)さんにお話を伺いました。南部の町出身のサシャさん。現在、故郷の街はロシア軍に占領されているそうです。Dialogue Radioは、私たちだからこそできる視点からウクライナ人のサシャさんが今何を感じているのか、個人のストーリーをお届けします。Dialogue Radioが大切にする「全てのストーリーに価値がある」という思いで今回のインタビューを行っております。 サシャさんの部分は今回はあえて英語のまま彼女の声でお届けしています。 翻訳をつけた動画をDialogue RadioのYoutubeで公開しております。 また、翻訳をこちらにも公開していますので、ご覧ください! より多くの人々がウクライナ情勢を始め、世界で起きている様々な問題に対して関心を持ち続けることを、Dialogue Radioはストーリーの発信を通して今後も行っていきます!

 ※今回のお話は、海外に暮らすウクライナ人の若者としての目線からお伺いしています。一個人の意見ですのでご了承ください。また、サシャさんのプライバシー保護の観点から、年齢や顔写真などの個人を特定する情報の公開はしておりません。翻訳文はブログからご確認いただけます。

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・現在のウクライナの状況についてどう思いますか?

Iraの言っていたように、朝の5時近くにウクライナの状況を知りました。すぐに親戚に連絡を取ろうとしました。最初は私だけ安全な場所にいるのが申し訳ない気持ちになりました。友達や家族は爆撃シェルターに避難しているのです。しかし今は、バンクーバーから役に立てることがわかりました。例えば、デモに参加したり、ウクライナで起きている戦争について正しい情報を伝えています。また、ウクライナの人々が他の国へ安全に避難できる手助けもしています。私のホームタウンはロシア兵に占拠されました。しかしキエフは爆撃されましたが、ウクライナ人がまだ守っています。ウクライナ人は物品を交換したり、献血をしたり、募金をしてサポートしあっています。

・ロシアに占領された南側で何が起きているか?

私のほとんどの親戚が住んでいる南にあるKakhovkaとその周辺の小さな町はロシア兵に占拠されました。生活は安定していて、民間人は自分自身を守ろうとしています。例えば、私の親戚の一人は軍事防衛に携わっています。武器を持った民間人のグループが、家族や街を守るために、怪しい行動をしている人やロシア兵のつけた印などを見つけるために、行動しています。しかし、他の町は私の生まれ故郷ほど安全ではありません。例えば先日、ロシア兵が30名の民間人を殺害したと聞きました。とてもおぞましいことです。

・なぜ30人もの市民が亡くなったのか?

占領された地域に住む民間人は武器を持って自分自身を守ろうとしています。ロシア兵はこの武器を持っている民間人が自分たちを襲ってくるのではないかと考えていました。民間人たちが町の中心でウクライナの国歌を歌ったりして集まっているときに、ロシア兵は民間人を殺害しました。

・ウクライナの好きなところを教えてください

ウクライナの中には様々な宗教があり、話す言語も違っています。しかし、ウクライナは民主国家でありお互いに協力し合って生きています。

・海外の人たちができる寄付や署名活動は現地の方々にどんなインパクトがありますか?

署名活動はウクライナ人を助けています。例えばSWIFTからロシアを排除するキャンペーンは役にたっていると思います。

・日本や国際社会に期待することはありますか?

ウクライナに対する皆さんのサポートにとても感謝しています。例えば、募金や正しい情報の共有などとても助かっています。人々が団結して勇気をもってサポートすればどんなに国が小さくても大丈夫です。