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知らざぁ言って聞かせやしょう、ビオロッカらじお!!

この番組はラロッカが聞き手となり、古典芸能おたくのビオレに他ではなかなか聞けない古典芸能の楽しみ方を聴いちゃいます。

今回は人形浄瑠璃文楽・歌舞伎の三大名作『菅原伝授手習鑑』(すがわらでんじゅてならいかがみ)より「寺子屋」についていろいろ語ります。

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※歌舞伎のあらすじや写真などはこちら

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◆武部源蔵威儀を正し、「まづ一礼は後でのこと。今まで敵と思ひし松王、打つて変りし所存は如何に。」と尋ぬれば、

《松王》「サその御不審尤も。存知の通り我々兄弟三人、銘々別れて御奉公。情けなやこの松王時平公に従ひて、親兄弟とも肉縁切り、御恩の受けし丞相様へ敵対。主命とはいひながら、これ皆この身の因果。何とぞ主従の縁切らんと、作病かまへ暇の願ひ。『菅秀才の首見たら暇やらん』と今日の役目。よもや、よもや貴殿が討ちはせまい、サササなれども、身代りに立つべき一子なくばいかゞせん。こゝぞ御恩の報ずる時と、女房千代と言ひ合はせ、二人が中の伜をば先へ廻してこの身代り。/最前机の数を改めしも、わが子は来た、か、と心のめど。丞相様にはわが性根を見込み給ひ、『何とて松のつれなからふぞ』との御歌を、『松はつれない、つれない』と世上の口に、かゝる悔しさ。推量あれや源蔵殿、悴がなくば何時までも、人でなしと言はれんに、持つべきものは子でござる」と、言ふに女房なほせき上げ、「持つべきものは子なるとは、あの子がためによい手向け。

★「もどり」……首実検の「でかした源蔵」。

◆千代のクドキ

《千代》「思へば最前別るる時、いつにない後追ふたを、叱つた時のその悲しさ。冥途の旅へ寺入りの、早や虫が知らせたか、隣村まで行くと言ふて道まで往んで見たれども、子を殺させにおこして置いて、どふマア内へ、いなるゝものぞいの。死に顔なりとも今一度見たさに、モウシ」

《床》未練と笑ふて下さんすな。包みし祝儀はあの子が香典、四十九日の蒸物まで持つて寺入りさすといふ、悲しい事が世にあらふか。」

《千代》育ちも生れもいやしくば殺す心もあるまいに、」

《床》死ぬる子は媚よしと美しう生れたが、可愛やその身の不仕合せ。」

《千代》何の因果で疱瘡まで」

《床》仕舞ふた事ぢや」と、せき上げて、かつぱと伏して泣きければ。

◆[…]《松王》「アアイヤ御内証。必ずお嘆きくださるな。ヤ、女房。覚悟した御身代り、うちで存分ほへたでないか。御夫婦の手前もある。サ、泣くな、泣くな、テ泣くなと申すに。/イヤナニ源蔵殿、申し付けてはおこしましたなれども、定めて最期の節、未練な死を、致したでござらふナ」

《源蔵》「イヤイヤ、若君菅秀才の御身代りと申し聞かせましたなれば、いさぎよふ首さしのべて」

「ソリャ、逃げ隠れも、致さずに、ナ」

「につこりと、笑ふて」

「笑いましたか。アノ笑い。コレコレ女房、わろうたとやい。ハヽヽヽ。ムヽ。アハヽヽヽヽ。出かしをりました。利口な奴、立派な奴、健気な八つや九つで親に代りて恩送り。お役に立ちしは孝行者、手柄者と思ふにつけ、

《床》思ひ出だすは桜丸、」御恩送らず先立ちし、さぞや草葉の蔭よりも、うらやましかろ、けなりかろ。悴が事を思ふにつけ、桜丸が不憫でござる。桜丸が不憫でならぬ。桜丸…源蔵殿ご免くだされ。《★大落とし》

《床》さすが同腹同性を、忘れ兼ねたる悲嘆の涙。

《千代》「ノウその伯父御には小太郎が、」

《床》逢ひますはいの」と取り付いて、『わつ』とばかりに、泣き沈む。

◆菅秀才登場。

一同、小太郎の弔いをし、幕。

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