知らざぁ言って聞かせやしょう、ビオロッカらじお!!
この番組はラロッカが聞き手となり、古典芸能おたくのビオレに他ではなかなか聞けない古典芸能の楽しみ方を聴いちゃいます。
今回は能『高砂』についていろいろ語ります
◆能『高砂』
ワキ……神主
ワキツレ……従者二人
前シテ……老人
ツレ……姥
アイ……所の者
後シテ……住吉明神
◆【前場】
九州肥後・阿蘇の神主(ワキ)が都を一見しようと旅する。ついでに播州・高砂を訪れる。
なぎさに一本の松。
そこへ老人夫婦(前シテ・ツレ)が箒を手にやってくる。
神主は夫婦に「高砂の松」のいわれを尋ねる。
高砂(兵庫)、住吉(大阪)の相生の松。
私たち夫婦も高砂と住吉の遠距離夫婦なんです。妻が高砂在住。
シテ・ツレ 〽今は何をかつつむべき。これは高砂住の江の、相生の松の精、夫婦と現じ来たりたり。」
住吉で待っているぞ、と言って船に乗って消えて行く。
【後場】
ワキたちも船に乗って住吉へ。
そこへ住吉明神(後シテ)が現れ、和歌・漢詩・雅楽の徳を褒めたたえる。
※深掘り……
高砂と住吉は時代の名前でもある。高砂(上代、『万葉集』)、住吉(「住み良し」、今世、醍醐天皇(別名・延喜帝)、『古今和歌集』)。
世阿弥の生きた、足利の時代との対比。やっと平和がやって来た!
【さわり その1】
ワキ(三人)待謡
〽高砂や、この浦舟に帆をあげて、この浦舟に帆をあげて、
月もろともに出で潮の、波の淡路の島影や、
遠く鳴尾の沖過ぎて、はや住の江に着きにけり、はや住の江に着きにけり。」
【さわり その2】
地謡〽四海波静かにて、国も治まる時つ風、
枝を鳴らさぬ御代なれや、逢ひに相生の、松こそめでたかりけれ。
げにや仰ぎても、ことも愚かやかかる世に、住める民とて豊かなる、
君の恵みぞありがたき、君の恵みぞありがたき。」
🎦YouTube『高砂』待謡より、シテ:林宗一郎(15分28秒)
https://www.youtube.com/watch?v=z-h6r-JH37w
・詞章(実際のものとは違うかもしれません!)
ワキ・ワキツレ【待謡】「高砂や、この浦舟に帆をあげて、この浦舟に帆をあげて、
月もろともに出で潮の、波の淡路の島影や、
遠く鳴尾の沖過ぎて、はや住の江に着きにけり、はや住の江に着きにけり。」
シテ【出端】「われ見ても久しくなりぬ住吉の。岸の姫松幾世経ぬらん。
睦ましと君は知らずや瑞籬の。久しき世々の神かぐら。
夜の鼓の拍子を揃へて。すゞしめ給へ。宮つこたち。
地「西の海。あおきが原の波間より。
シテ「あらはれ出でし。神松の。春なれや。残の雪の浅香潟。
地「玉藻刈るなる岸陰の。
シテ「松根によつて腰をすれば。
地「千年の翠。手に満てり。
シテ「梅花を折つて頭にさせば。
地「二月の雪衣に落つ。
《神舞》
地【ロンギ】「ありがたやの影向や。ありがたやの影向や。
月すみよしの神遊。御影を拝むあらたさよ。
シテ「げに様々の舞姫の。声も澄むなり住の江の。松影も映るなる。《青海波》とはこれやらん。
地「神と君との道すぐに。都の春に行くべくは。
シテ「それぞ《還城楽》の舞。
地「さて万歳の。
シテ「小忌衣。
地「さす腕には。悪魔を払ひ。をさむる手には。寿福を抱き。
《千秋楽》は民を撫で。《万歳楽》には命を延ぶ。
相生の松風颯々の声ぞたのしむ。颯々の声ぞたのしむ。」
🐤ビオロッカらじおのTwitter→@brradio2020
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