知らざぁ言って聞かせやしょう、ビオロッカらじお!!
この番組はラロッカが聞き手となり、古典芸能おたくのビオレに他ではなかなか聞けない古典芸能の楽しみ方を聴いちゃいます。
今回は歌舞伎『籠釣瓶花街酔醒』についていろいろ語ります
◆次郎左衛門たちの座敷
「友人」二人の喧嘩。遅れてくる治六。
八橋の遅れての登場。
八橋「わたしゃのぼせていけませんから、口をきいてくださんすな」
「わちきゃ気分に障ることがたった一つありんす」
「主と口をきくたびにわちきゃ病が起こりますよ」
八橋「いいえそうではありんせん。
主と口をききますのがわちきの病に障りますのさ」
次郎「フウウムそりゃまたなんで」
八橋「主と顔を合わすのが実に嫌で〇なりんせんもの」(キセル立てて、胡弓の合方。愁嘆場の常。)
[…]
八橋「とくより茶屋衆に断りたいと、思っていたれどお世話になる、
立花屋さんのお客ゆえ、ツイ一日と延ばすうち、のっぴきならぬ身請けの相談、
わたしゃ身請けをされるのは、元々いやでありんすから、お断り申します。
どうぞこの後わたしの所へあすびにきてくださんすな。
[…]
八橋「寝るお世話にはなりませぬ。これには深い、イヤサ深い訳も何もない事。
ただあなたがいやだから、それでお断り申しますのさ。」
まわりの仲裁、友人の追い打ち、治六の反省。
八橋「及ばぬ身分でござんすが、仲之町を張るこの八橋、
一旦いやと言い出したら、お前方が口を酸くして百万だら並べても、
わちきゃ身請けはいやでござんす。」
おきつ「そんならこれほど良い口でも、」
番新「身請けはいやだと、」
皆「おっしゃりますか。」
八橋「わたしゃ欲ではなびかぬから、好いた所へ行く気でありんす。」
お辰「それではみすみす、」
皆「身請けの口を。」
八橋「エ、モウ、いやじゃわいな。」
ぶち切れる治六を制止する次郎左衛門。
震える手で着物を直し、聴きどころのセリフ!
次郎座衛門
「花魁、そりやァあんまり袖なかろうぜ
夜毎に変わる枕の数、
浮川竹の勤めの身では、
昨日にまさる今日の花と、
心変わりがしたかは知らねど、
モウ表向き今夜にも、
身請けの事を取り極めようと、
夕べも宿で寝もやらず、
秋の夜長を待ち兼ねて、
菊見がてらに廓(さと)の露、
濡れてみたさに来てみれば、
案に相違の愛想づかし、
そりゃモウ田舎者のその上に、
二た目と見られぬわしゆえに、
断わられても仕方がないが、
なぜ初手から言うてはくだされぬ。
江戸へ出るたび吉原で、
佐野の誰とか噂もされ、
二階へ来れば朋輩の
花魁方や禿にまで、
言われるようになってから、
指をくわえていらりょうか。
ここの道理を考えて、
察してくれたもよいではないか。」
◎黙阿弥七五調との違い。
八橋「そりゃあ主が足を近く、来たから二階で名も知られ、
今更となり恥をかくのは、お気の毒だがお心柄。
当分のうちこれに懲り、中へ来るのはおよしなさいよォ」
[…]
八橋「人騒がせに身請けをされ、それから断ってはお気の毒。
前に言うのは主への達引き、ここらが実の〇あるところさねェ」
おもわず戸口を見ると…
次郎左衛門「ハハア、それじゃアさっき、廊下で逢った二人連れの客人は、さてはおぬしの間夫であったか。」
お辰「イエあれは、四谷のお客様でござります。」
八橋「アモシ、何も隠すには及ばないよ。お察し通りアノ人は、繁山栄之丞という浪人で、ハイわたしの間夫でござんすわいナア。」
帰る八橋を呼び止めるのは九重。九重さん!… ブログ「歌舞伎見物のお供」では、九重→次郎左衛門の恋心を想定。
九重「アモシ八橋さん、それではどうでも佐野さんを今夜ぎりお断りかえ。」
八橋「わちきゃつくづくいやになりんした。」
九重「すりゃ浮世の義理も振り捨てて、」
八橋「アイ。九重さん、堪忍してくださんせ。」
友人ら怒って、座敷を替える。
残るのは、次郎左衛門、治六、九重、おきつ。「ふられて帰る果報者」
九重「そんなら佐野さん、きっとこの後、」
次郎左衛門「ことによったら今宵限り、」
三人「エ、」
次郎左衛門「イヤ、ひとまず国へ○帰るとしましょうよ。」
そして四か月後…
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