知らざぁ言って聞かせやしょう、ビオロッカらじお!!
この番組はラロッカが聞き手となり、古典芸能おたくのビオレに他ではなかなか聞けない古典芸能の楽しみ方を聴いちゃいます。
今回は人形浄瑠璃「冥途の飛脚」について語ります!
【勝手に公演情報!】
東京・国立劇場
令和3年2月 文楽公演
2021年2月6日(土)~22日(月)
第3部 「冥途の飛脚」
午後5時30分開演(午後7時55分終演予定)
1等席 6,400円 (学生4,500円)
2等席 5,400円 (学生2,700円)
○国立劇場チケットセンター[午前10時~午後6時]
0570-07-9900
03-3230-3000 [一部IP電話等]
○インターネット購入
◎1分半の予告編がYouTubeに上がってます!
https://www.youtube.com/watch?v=G-DUX7xaU2M
〇その他詳細はこちら
https://www.ntj.jac.go.jp/schedule/kokuritsu_s/2020/32100.html
◆前回、能『景清』の振り返り~能ってジャズ
◆基本情報
・大阪竹本座にて、正徳元年(1711年)7月以前の初演か。
・宝永6年(1709年)末に起こった事件を元に執筆。
◆あらすじ(前篇)
舞台は江戸時代の大阪。世話物。
大和の国、新口村(現在の奈良県、近鉄橿原線・新ノ口)の大百姓の息子、忠兵衛は、
大阪は淡路町の飛脚問屋、亀屋に養子に入り、若旦那として店を切り盛りしている。数えで24歳。
飛脚問屋とは、銀行みたいなもの。
当時は「三度飛脚」と言って、一か月に三回江戸‐大阪間で流通があった。
忠兵衛は新町の見世女郎、梅川と恋仲(劇中「川」と呼ばれる。ちなみに梅川は忠兵衛を「忠(ただ)さん」と呼んだりする)。
しかし「島屋の客」が梅川を身請けするということになった。
遊郭に入るときに払われたお金を全部肩代わりして「帳消し」にし夫婦となるということ。
梅川の身分だと「160両」ほど必要とのこと。
ちなみに、当時の小判1両は、現在のお金で言うと大体7万5000円くらいみたい。なので、160両というと、約1200万円。
忠兵衛としては、この話を何とか阻止しなければいけない。
手付金として50両を収めたが、それが実は友人でもある丹波屋八右衛門宛ての金を横領したものであった…
【淡路町の段】
亀屋。
堂島のお屋敷から侍が来る。江戸から来るはずの300両がまだ届かないと苛立っている。
忠兵衛の義母、妙閑も、最近留守の多い忠兵衛にやきもきしている様子。
帰宅する忠兵衛。しかし「わが家ながら敷居高く」。
下女のまんに、色仕掛けをして妙閑の様子を訊こうとするもあしらわれる。
八右衛門にばったり会ってしまう。すべて涙ながらに白状する忠兵衛、
「この忠兵衛を人と思へば腹も立つ。犬の命を助けたと思ふて了簡頼み入る。」
八右衛門もほだされて、了承する。
母妙閑に見つかる二人、50両のことを問い詰められ、二人で妙閑をだますことに。
忠兵衛は戸棚の"鬢水入れ"(今でいうワックスの容器)を紙で包み、50両に見せかけ、八右衛門もサインを、妙閑が字を読めないのをいいことに適当に書きなぐる。
「一ツ金子五十両受け取り申さず候。」
こんな風に当時、小判は50両ずつ紙で包み、届け先を書き、判子を押して「封印」をしていた。
堂島の300両がようやく届く。忠兵衛はすぐ届けようと懐に300両を入れて堂島へ向かう。…んだけど…
「出馴れし足の癖になり、心は北へ行く/\と、思ひながらも身は南、西横掘をうか/\と」
逡巡する忠兵衛。
「『エ、行きもせい』と、一度は思案,二度は不思案、三度飛脚。戻れば合はせて六道の、冥途の、飛脚と」
"羽織落とし"。
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