知らざぁ言って聞かせやしょう、ビオロッカらじお!!
この番組はラロッカが聞き手となり、古典芸能おたくのビオレに他ではなかなか聞けない古典芸能の楽しみ方を聴いちゃいます。
今回は人形浄瑠璃「冥途の飛脚」について語ります!
【勝手に公演情報!】
東京・国立劇場
令和3年2月 文楽公演
2021年2月6日(土)~22日(月)
第3部 「冥途の飛脚」
午後5時30分開演(午後7時55分終演予定)
1等席 6,400円 (学生4,500円)
2等席 5,400円 (学生2,700円)
○国立劇場チケットセンター[午前10時~午後6時]
0570-07-9900
03-3230-3000 [一部IP電話等]
○インターネット購入
◎1分半の予告編がYouTubeに上がってます!
https://www.youtube.com/watch?v=G-DUX7xaU2M
〇その他詳細はこちら
https://www.ntj.jac.go.jp/schedule/kokuritsu_s/2020/32100.html
◆あらすじ(後篇)
【封印切の段】
新町、越後屋。忠兵衛到着前の時刻。
"二階"で女郎たちが時間を潰している。
そこへ沈んだ梅川。身の上話にみんな落ち込んでしまう。
気晴らしに浄瑠璃を聴こう。禿が代役で歌う。人形の見せ場。
その内容が女郎の身のつらさを歌ったもので、より沈んでしまう。
禿
〽とかくたゞ恋路には偽りもなく誠もなし、縁のあるのが誠ぞや、逢ふこと叶はぬ男をば思ひ/\て思ひが積り、思ひざめにも醒むるもの」
そこへ八右衛門がずかずかとやって来る。
八右衛門
「いかなる男でそれほどに恋しいぞ、男がなふて淋しくば、お気には入らずと、これにも一人、貸してやろか」
八右衛門には会いたくないという梅川は二階に残り、他の女郎たちが相手をすることに。
忠兵衛、到着。外で立ち聞き。
二人に聞かれているとも知らず、八右衛門は、忠兵衛のことについて全部話してしまう。
八右衛門
「今でも梅川が、請出さるゝに極まらば、借銭もあらふし、泣いても二百五十両、天から降ろふか地から湧かふか、盗みせふより外はない、かの手附けの五十両、マどこから出たと思し召す。身が方へ来る江戸為替,中で取つて使ふたを、それとも知らず乞ひに行く。養子の母御がいとしぼや、のぼつた金は知つてなり『渡せ/\』とせつかれて、忠兵衛が戻した小判、ドレお目にかけふか」と一包み取り出し、「コレ、かふ見たところは五十両、さらば正体あらはして獄門の種御覧あれ」と包みを切つて切りほどけば焼物の鬢水入…」
これを外で聞いて、
忠兵衛
「短気は損気の忠兵衛、傾城は公界者、五十両の目腐り金、取り替へた倦上、若い者に恥かゝせ川が聞いたら死にたかろ、懐の三百両、五十両引抜いて面へぶちつけ存分云ひ、わが身の一分、川が面目、すゝいでやらふか、アゝされどもこれは武士の金、ことに急用こゝが大事の、堪忍」」
二階の梅川も、
「悲しいといとしいと身のはかなさをかきまぜて、胸引き裂ける忍び泣き、「アゝ刃物がな鋏でも、舌を切つても、死にたい」」
忠兵衛、殴り込み。
実は八右衛門は、忠兵衛を救うため、わざと噂を流したのであった。
忠兵衛は頭に血が昇ってしまって、小判の封印を切ろうとする。
八右衛門
「その金がさも三百両、手金のあらふやうもなし、定めてどこぞの仕切金、その金に庇をつけ、八右衛門をしたやうにコリヤ、鬢水入ではわれ済むまいぞよ、たゞし代りに首やるか、のぼりつめるその手間で、届けるところへ届けてしまへ」
しかしもう忠兵衛には届かない
忠兵衛
「この金をよそのとは、この忠兵衛が三百両持つまいものか、女郎衆の前といひ身代を見立てられ、なほ返さねば一分立たぬ」と、思い切つたる封印の、包解いて十、二十、三十、始終つまらぬ五十両、くる/\と引包み、「コレ亀屋忠兵衛が人に損をかけぬ証拠、サア受け取れ」と投げつくる」
封印切り。八右衛門もとうとう堪忍袋の緒が切れて、
「エゝ男の面へなんとするぞい、恭いと礼云ふて、 返し直せ」と投げ戻す、「おのれになんの礼云はふ」と、また投げつけつ投げ返し腕まくりしてぎしみ合ふ。
二階から梅川が降りてきて、忠兵衛に泣きつく。「クドキ」と呼ばれる聴かせどころ。
梅川
「[…]コレ気を静めて下さんせ、浅ましい気にならんしたかふは誰がしたエゝわしがした、皆梅川が故なればかたじけないやら,いとしいやら、心を推して下さんせ」と口説き立て/\小判の上にはら/\と涙は、井出の山吹に、つゆ置き添ふるごとくなり。
忠兵衛は、大和の親父がくれた金だと言って、身請けの160両のみならず、チップやらなんやらの大盤振る舞い。
忠兵衛
「先に手附に五十両、今百十両、合せて百六十両、これ川が身の代、これまた四十五両、いつぞやしめた帳面、買ひがかりの借銭、五両は遣手九月からの揚銭、万事十五両ほどと覚えたが、算用がやかましい、二十両で帳消しや、この十両はこなたへ御祝儀やら骨折分、りんも玉も五兵衛も一両づゝじや来い/\」
二人っきりになった梅川忠兵衛。忠兵衛の告白。
忠兵衛
「いとしやなにも知らずか。今の小判は堂島のお屋敷の急用金、この金を散らしては身の大事は知れたこと、随分堪えて見つれども友女郎の真中で、可愛い男が恥辱を取り、そなたの心の無念さを晴らしたいと思ふより、ふつと金に手をかけて、もふ引かれぬは男の役、かうなる因果と思ふてたも。[…]地獄の上の一足飛び、飛んでたもや」
梅川
「アゝそふぢゃ、生きらるゝだけこの世で添はふ」
越後屋の人間が帰ってきて送り出す。二人は忠兵衛の故郷、大和の国新口村へ。
越後屋の面々
「めでたいと申そふか、お名残り惜しいと申そふか、千日云ふてもつきぬこと」
(忠兵衛)「エ、その千日が迷惑」
と、ゆふつげ鳥に別れ行く、栄耀栄華も人の金、果は砂場を打過ぎて、
跡は野となれ大和路や、足に任せて。
【道行相合かご】10-15分くらい?
内容は暗く、梅川忠兵衛の道行(心中する二人の逃避行)だが、
視覚、聴覚的には賑やかで美しい。
(※YouTubeの予告編を見たところ、衣裳は違いました。失礼しました!)
部の終わりにふさわしく、最後は楽しませるというアイディア。
4人の太夫と4人の三味線。
雪の降りしきるなか、新口村へ行く二人。
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