知らざぁ言って聞かせやしょう、ビオロッカらじお!!
この番組はラロッカが聞き手となり、古典芸能おたくのビオレに他ではなかなか聞けない古典芸能の楽しみ方を聴いちゃいます。
今回は狂言についていろいろ語ります。
◆狂言のはじまり方。いつの間にか歩いてる!?
◆ビオレの一番好きな瞬間。この歩いてるやつは"誰"だ?
・余白。人間の得体の知れなさ。
・二重の意味の「おかしさ」。芸がにじみ出る。古典芸能特有の楽しみ方かも。
◇「機械的にはける」。"仕方ない"?。
◆狂言の固定的、記号的な演技。生な演技をあえて捨てる。
・余白を作るのが役者、埋めるのが観客。
◆狂言はゼロの顔を見せる。
・顔の分からなさの「リアル」。それが「おかしく」なって、「面白く」なる。時には「怖く」なることも。
◆『名取川』(約30分)
・遠国の僧侶が、比叡山見物をし、そこで戒壇を踏む。
そこで稚児をつかまえて、土産に名前を付けてくれと言う。
稚児「近頃希代なことを」。しゃれで「希代坊」と付ける。
僧侶はもうひとり稚児をつかまえて、「かけ替え」の名前を所望する。
稚児曰く「誠に不祥なことを」。こちらもしゃれで「不祥坊」と付ける。
・さらに僧侶は、その名前を忘れないように、両袖に名前を書いてもらう。上機嫌で国元へ帰る。
忘れないように歌いながら歩くと、橋の架かっていない川に突き当たる。
いけそうなので、歩いて渡ることに。しかし足を取られ、川に落ちる。
からがら這い上がるも…
僧侶「何も落とさぬか知らぬよ。
まず扇もあり、笠もあり、数珠もあり、何やら落とし(い)たようなが、
いやさればこそ、名を流し(い)た、さてさてもっけなことをいたした」
と、笠で名前をすくおうとする。
そこに地元の人間がやって来る。
聞けばここは名取川で、その人は「名取の某」と名乗る。
僧侶は名前を取り返そうとする。
手を取ってねじる。
僧侶「かたがたは名取の某ではないか。」
某「それでおりゃる。」
僧侶「それによってみどもが名を取ったほどに、それを返さずば聞かぬ。」
某「人の名が取らるる物か。」
僧侶「さればこそ、取りにくい物をお取りやったほどに、是非ともお返しゃれ。」
某「さても稀代なことを言う人じゃ。」
僧侶「何と。」
某「いや、稀代なことを言う人じゃと言うことよ。」
僧侶「されば申さぬか、その稀代坊のことよ。」
某「それならばお放しゃれ。」
僧侶「いやま一つあるよ。」
(また左手を捻じ曲げる。)
某「さても珍しいことを言わします、弓にこそ張り替えということがあれ、名に張り替えは珍しい。」
僧侶「しても掛け替えの名を返さずば離すまいぞ。」
某「不祥な所へ参りかかったよ。」
僧侶「おう、それそれ。」
某「それならばよいまでよ。」(はける)
僧侶〽それぞうよ、それぞうよ、稀代坊に不祥坊、二つの名を取り返し、
その名は朽ちせざりけり、その名は朽ちせざりけり。や、えいとと、や。」
◆つっこみ不在の面白さ。
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