知らざぁ言って聞かせやしょう、ビオロッカらじお!!
この番組はラロッカが聞き手となり、古典芸能おたくのビオレに他ではなかなか聞けない古典芸能の楽しみ方を聴いちゃいます。
今回は歌舞伎『勧進帳』についていろいろ語ります。
歌舞伎十八番の内『勧進帳』
その3
~打擲から関所通過まで~
※台詞は、以下のサイトを参考にいたしました。ありがとうございました!
とても勉強になるサイトです!
「歌舞伎見物のお供」
https://blog.goo.ne.jp/yokikotokiku/e/0ff6c3149459e2a5f9bf76c389514b1e
また、こちらも参考にしました。
http://www.st.rim.or.jp/~success/kanjincho_yositune.html
※写真はこちら!
http://enmokudb.kabuki.ne.jp/repertoire/673
★打擲(ちょうちゃく)
富樫、弁慶らに通行許可。
【富樫の前を弁慶、四天王、義経が中央へ出てUターンする。つまり、花道がスタート地点ではなく、ゴールに変わっている。ここで「舞台転換」。】
番卒の一人が義経と見破り、富樫に耳打ち。
富樫「いかに、それなる強力、止まれとこそ。」
弁慶、急いで中央へ戻り、とぼけて強力を早く行こうとさせる。
弁慶「ここな、強力め、何とて通りおらぬぞ。」
富樫「それは、こなたより留め申した。」
弁慶「それは、何ゆえおん留め候ふぞ。」
富樫「あの強力が、ちと、人に似たると申す者の候うほどに、さてこそ、ただいま留めたり。」
弁慶「人が人に似たるとは、珍しからぬ仰せにこそ。さて誰に似て候ふぞ。」
富樫「判官殿に似たると申す者の候ふほどに、落居の間留め申した。」
弁慶「なに、判官殿に似たる強力めは。一期の思い出な。
腹立ちや、日高くは能登の国まで越さうずるわと思いおるに、わずかな笈(おい)ひとつ背負うて、後へ下ればこそ人も怪しむれ。総じてこのほどよりややもすれば判官殿よと怪しめらるるは、おのれが業のつたなき故なり。
思えばにっくし。○憎し、憎し。いで物見せん。」
唄〽金剛杖を、おっ取って、散々に打擲(ちょうちゃく)す。」
弁慶「通れ。」
唄〽通れとこそは、ののしりぬ。」
富樫「いか様に、陳ずるとも、通すこと、」
番卒「まかりならぬ。」
破れかぶれの弁慶。後ろには四天王も刀に手をかけて、今にも抜きはらおうとしている。
打擲した金剛杖を横に出して、四天王が飛び出さないように制止する弁慶。
にらみ合い、にじり寄る弁慶と富樫。分厚い「関」。
ここは両者の役者としての実力、気合も拮抗していてほしいところ。両者の見得。
弁慶「まだこの上も、おん疑い候はば、この強力、荷物の布施物もろともに、おあずけ申す。いかようにも、究明あれ。ただし、これにて、打ち殺し、見せ申さんや。」
富樫「いや、先達の、荒けなし。」
弁慶「しからば、ただ今、おん疑いありしは いかに。」
富樫「士卒の者が 我への、訴え。」
弁慶「おお疑念晴らし、打ち殺し見せ申さん。」
富樫「はやまりたもうな。
番卒どもが、よしなきひが目より、判官殿にもなき人を疑えばこそ、かく折檻もし給うなれ。○今は、疑い晴れ候。とくとくいざない通られよ。」
富樫ら、右手へはける。天を仰いで、泣く。ここで富樫の思いが観客には分かる。
弁慶ら関所を超える。義経らの述懐。
しかし富樫が後ろからやってきて……
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