# タイムスタンプ
(0:00) Intro:瀧さんのフランス旅行
(10:22) 創業4年のDeel 怒涛の急成長
(32:22) Deelの競合 Rippling
(42:56) StripeがAmazonと提携拡大 & 新たに資金調達?
# 今回取り上げたトピックと参考資料
・創業4年のDeel 怒涛の急成長
2019年に創業したDeel。世界中の企業が世界中の人材を雇えるように海外人材の代理雇用(EOR)の事業を160ヵ国に展開してきました。コロナ禍の後押しもあってDeelは急成長し、創業2年足らずでARR$100Mに到達。今年1月には2022年のARRが$295Mに到達したと発表し大きな話題となりました。
またプロダクト側では人事労務管理SaaSを展開することも発表。EORというエッジのある事業からSaaSのど真ん中に進出し、大手ではADP, スタートアップではRipplingなどと競合することになりました。多くのプレイヤーが混在するバックオフィス領域ですが、今後どの企業が一歩抜け出すのか、大きな注目が集まっています。
https://twitter.com/Bouazizalex/status/1617499916661846024
年次成長率800%超え!ARR100億円を最速達成したグローバル採用SaaSの「Deel」を徹底分析する
Remote work revolution helps Deel reach $295M in ARR | TechCrunch
・Stripeが新たに資金調達か
今週は決済大手のStripeに関する2つのニュースが話題になりました。
一つはAmazonとの提携拡大。Stripeが一部を担当していたAmazonの決済処理を今後は同社が地域や事業全体にわたってサポートすることになりました。これによりStripeの決済処理総額は大きく成長すると思われます。
もう一つはStripeが新たに資金調達をするというニュース。主に従業員の株式報酬への流動性を確保するため、評価額$55~60bnで新たに資金調達をする旨の報道がなされました。一時は直接上場によるIPOの可能性も騒がれましたが、市場が冷え込んでいる中でまだ上場は回避するようです。評価額$55~60bnは前回のラウンドから30~40%ほどの下落ですが、他の多くのFintech企業に比べれば下落幅は緩く、投資家がStripeを依然評価していることがわかります。
Amazon-Stripe partnership accelerates ecommerce and streamlines online payments
What’s Stripe’s deal? | TechCrunch
Stripe in Talks to Raise Up to $3 Billion From Current Investors
# 話し手
瀧 俊雄
執行役員 CoPA(Chief of Public Affairs) 兼 Fintech研究所長
小林 豪
Public Affairs室