# 今回取り上げたトピックと参考資料
・Bill.com脅威的なQ4決算
売掛金、買掛金を管理するSaaSを提供しているBill.comのQ4決算を読んでいます。2019年上場の同社は近年大きく注目されているフィンテック銘柄。SaaS×FIntechという大きなトレンドを地で行く企業です。上場時から時価総額は7.5倍以上の約4兆円を記録し、今回の決算も注目されていました。
2022年度を締め括るQ4決算、結果的に脅威的な成長を見せました。トップラインの売上はFY2022で$642Mで前年比で169%の成長。これは買収の効果もありますが、買収した企業を除いても77%の成長を見せています。
その分赤字幅は3倍以上に膨らんでいますが、トップラインの成長に加え、顧客あたりの売上やNRRの改善、買収したDivvyの前年比から倍近くの成長などで市場からは好印象を受けました。ガイダンスも大幅にクリアし、アナリストをして「完璧な決算」だと言わしめました。今回はそんな同社の決算の数字を細かめに見ていっています。
https://www.notboring.co/p/bill-a-bear
・Goldman SachsのバンキングアプリMarcusの現状を考察
大手投資銀行のGoldman Sachsが2016年に開始した消費者向けバンキングアプリのMarcusの話題です。以前に当座預金口座のローンチがかなり遅れていることに加え、サービス開始から買収と合わせて$7B以上の資本を投入していることから界隈ではあまりうまくいっていないという論調でした。
しかし、1,400万超のユーザー数と$110Bの預金を持つなど脅威的な数字も見せています。今回はそんなMarcusのプロダクトラインや事業の沿革、財務数値を見て現状を考察しています。
https://www.readthegeneralist.com/briefing/goldman-sachs
・Ramp B2B後払いに参入へ
法人カード企業の最右翼とも言えるRampが法人向け後払いに参入しました。これはRampを利用する企業が請求日から30~90日まで支払い期限を延ばせるという機能で、これは意外にもBrexやDivvyが提供していないものです。
今回はそんなRampの法人向け後払い参入に対する印象について語りました。
https://www.forbes.com/sites/jonathanponciano/2022/08/23/fintech-ramp-dives-into-buy-now-pay-later-market-with-new-flex-offering-for-businesses/
# 話し手
瀧 俊雄
執行役員 CoPA(Chief of Public Affairs) 兼 Fintech研究所長
https://twitter.com/sutebuu
Sandy Kimura
Money Forward USA, President
https://twitter.com/rakeemrakeem
https://www.linkedin.com/in/shinji-sandy-kimura-11188230/
小林 豪
Public Affairs室
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