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# タイムスタンプ
(0:00) イーロン・マスクの伝記について
(4:20) Payroll APIの衝撃とPlaid
(24:18) Nubankだけじゃない!南米のチャレンジャー/ネオバンク
# 今回取り上げたトピックと参考資料
・Payroll APIの衝撃とPlaid
2020年前後から勃興し始めた、Payroll APIというジャンルのFintech企業があります。Payroll APIはADPやPaychexなどの給与計算事業者と連携し、ユーザーの同意を得れば、そのAPIを通じてユーザーの給与データを取得でき、与信やバックグラウンドチェックなど、様々なものに生かすことができます。主にCashAppやDave, Coinbase, Discoverなど金融系の企業がPayroll APIを利用しているようです。
取れるデータは衝撃的なほどに多く、給与の額や勤めている企業、入ったシフトの時間や振込先口座まで、多岐にわたります。
ユースケースが広がり、サービスの裾野が大きく広がる可能性を感じる一方で、API一つでその人のあらゆるものが見れてしまう世界は、何かディストピアも感じます。
⁠Pinwheel becomes Plaid's Preferred Provider for direct deposit switching and helps power additional payroll data for income verification⁠
⁠The Promise of Payroll APIs | Andreessen Horowitz⁠
⁠Has Plaid Lost The Payroll Race? -⁠
⁠⁠⁠https://argyle.com/use-cases/verification-income-and-employment/⁠⁠⁠

・Nubankだけじゃない!南米のチャレンジャー/ネオバンク
南米のFintechといえばNubankが一強というイメージもありますが、さすが市場の大きな南米で、多くのチャレンジャー/ネオバンクが出現しています。

Inter&Co:建築系の財閥からスピンアウトして生まれた同社は、2015年からリテールバンキングに進出し、2022年には2,400万人のユーザーを抱えています。バンキングからデリバリーやショッピングまで、Alipayのようにスーパーアプリを目指す、気鋭の企業です。
C6 Bank:南米最大の投資銀行のパートナー4名で2018年に設立された同社は、ローンチ前から$100M以上の資金を使い、銀行免許の一種であるBanco Mutiproを取得、マーケティングにも大きく投資し、6ヶ月で100万ユーザーを獲得しました。
PicPay:2012年創業の同社は、銀行というより電子マネー業者として登場し、3,600万ユーザーを抱えます。米国のCashAppのようなデザインが特徴的です。

他にも数百万規模のユーザー基盤を持つ企業が多数存在し、南米の市場の魅力を感じます。
⁠Inter&Co, Inc Reports Record-Breaking Second Quarter 2023 Financial Results⁠
⁠2Q23 Earnings Presentation⁠
⁠⁠C6 Bank: veja o prejuízo do banco no primeiro semestre de 2023⁠⁠
⁠PicPay Q4 & 2022 Earnings Release⁠

# 話し手
瀧 俊雄
執行役員 CoPA(Chief of Public Affairs) 兼 Fintech研究所長
⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://twitter.com/sutebuu⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠
小林 豪
Public Affairs室
⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://twitter.com/GOU_0013