# タイムスタンプ
(0:00) 元FRB議長のベン・バーナンキ氏がノーベル経済学賞を受賞
(6:50) アメリカのP2P決済Zelleで詐欺が頻発
(30:05) 出張支援・経費精算サービスTripActionsが驚きの評価額$12BでIPOを申請
# 今回取り上げたトピックと参考資料
・ アメリカのP2P決済Zelleで詐欺が頻発
米国の大手7銀行によって運営されており、有名P2P送金サービスであるVenmoやCash appをTPV(総決済額)で圧倒しているZelleですが、ローンチ以来、詐欺被害が頻発し、その責任の所在を巡って大きな議論を呼んでいます。
この議論を加速させたのは米上院議員でCFPBの創立にも関わったエリザベス・ウォーレン氏で、運営銀行に情報提供を求めたり、それに基づいて詐欺被害の実態についてレポートを公開するなど積極的な動きを見せています。
今回はそんなZelleのサービス内容や詐欺手法、責任を明確化する難しさなどを、日本の類似サービスである「ことら」とも併せて話しました。
New Report by Senator Warren: Zelle Facilitating Fraud, Based on Internal Data from Big Banks
Fraud Is Flourishing on Zelle. The Banks Say It’s Not Their Problem.
日本の新サービスにも警鐘、なぜ米国の「送金サービス不正」は社会問題化したのか
・ 出張支援・経費精算サービスTripActionsが驚きの評価額$12BでIPOを申請
BusinessInsiderによると、2015年創業の米ユニコーンTripActionsが評価額$12BでIPOを申請したようです。
同社は出張に関連した予約や経費などの管理を効率化するソフトウェアを提供しており、a16zやGreennoaksなどから投資を受けるなど大きな存在感を持っている企業です。
コロナ禍では出張需要が激減し、一時は文字通り売上がゼロになりましたが、それ以降は経費精算ソフトウェアと法人カードに注力したことで大きな復活を遂げ、コロナ前に$4Bだった評価額を下げることなく2021年10月に評価額7.2Bで資金調達を完了。そして今回の$12Bという巨大IPOに繋がったようです。
この市況における$12Bという評価額はBill.comに匹敵する規模ですが、その背景には何があるのでしょうか。同社の事業と変遷と併せて議論しました。
【独自】出張旅行支援の注目株TripActions、非公開でIPO申請書類を提出。評価額1兆7000億円を想定
# 話し手
瀧 俊雄
執行役員 CoPA(Chief of Public Affairs) 兼 Fintech研究所長
Sandy Kimura
Money Forward USA, President
https://twitter.com/rakeemrakeem
https://www.linkedin.com/in/shinji-sandy-kimura-11188230/
小林 豪
Public Affairs室